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海老名総合病院 服部智任病院長×海老名メディカルプラザ 福田竜基院長 「連携を密に」地域医療を向上
昨年4月、重篤な救急患者にも対応する「救命救急センター」を開設した「海老名総合病院」の服部智任病院長と、6月に「海老名メディカルプラザ」の院長に就任した福田竜基院長。新年に合わせ、海老名のみならず、県央地域の地域医療の中核を担う、「社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス」(JMA)の2人に特別インタビューを行った。
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―新年あけましておめでとうございます。まずは2017年を振り返ってみて、いかがでしょうか?
服部 やはり大きな事業としては、県央地域(海老名・綾瀬・座間・大和・厚木・愛川・清川)初の救命救急センターの開設ですね。これまで救急車が3台、4台と並ぶ事は無かったのですが、こうした事案に対してもスタッフが迅速に順応してくれて、嬉しくもあり誇らしくもありました。スタッフ一同が日頃からトレーニングしてくれていたのだなと再確認ができ、心強くも思いました。結果として救急車応需率が昨年88%ほどだったのに対し、94%と改善し、受け入れ率を大幅に増やしております。さらに、救急車で搬送された重症な患者さんの占める割合が9%から18%に増加しており、より重症な患者さんの受け入れが可能になりました。中でも、海老名・綾瀬・座間の搬送者が多く、これまで東海大学病院や北里大学病院に搬送されていた患者さんに1分、1秒でも早く医療提供できるようになったのは、地域の皆様に対しても成果を得られているのではないかと思います。
福田 私としては院長職についてまだ半年ですが、舵取りについて少しずつ慣れて、基本的なところが分かってきたというところです。大きく変わったのは、考え方ですね。今までは内科医として目の前の患者さんに対応してきたわけですが、院長職に就き、地域全体のことを考えるようになりました。「みんなが安心して継続できる医療を提供する」という当院の理念に基づいて、地域住民の役に立てる医療機関になっていかなければいけないと感じました。その為の方策として2つ打ち出しました。まず1つ目は「内科の当日受診の受け入れ」です。これまでは基本的に予約が無ければ受診ができなかったのに対し、内科の診療体制の見直しによって、予約無しでも受診が可能になりました。2つ目は「コールセンターの強化」です。これまであった”受診のお断り”が、現時点で5分の1程度までに減りました。限りなくゼロにしていくのが目標になりますが、一定の効果は得られているという手応えは感じています。今後も認知を進めるなどして、さらに強化していきたいと思います。
―2018年での主な取組みがあれば教えてください。
福田 我々JMAグループでは、新たな目標として「ワンストップかつシームレスなサービスを提供し、地域包括ケアの一翼を担う」と打ち出します。三次救急の体制を整えた海老名総合病院をはじめ、外来を受ける当院や回復療養期を担う座間総合病院のような医療機関だけでなく、介護施設も当グループにはあります。高齢社会の世の中に対応するべく、グループ関連施設と一体感を高めていくことが重要になり、とりわけ海老名総合病院とは連携が必要になります。当院においても、地域の方に対してより良い医療サービスの提供や受診しやすい環境を整えていきたいと思います。
服部 人口が増加している海老名では若者の力をすごく感じます。一方で人口増や高齢化に対し医療従事者が圧倒的に少ないのも現状です。これは県平均に届いていないだけでなく、県内においても一番厳しい状況にあります。グループ関連施設はもちろん、県央地域のクリニックとも連携を図るとともに、病院内整備をしていきます。質を下げず量をこなすという”医療の効率化”を図りながら、より良い医療サービスを提供していかなければならないと考えております。こうした中で、国の方針でもある「地域包括ケアシステム」の構築に向けて、地域のやるべき事が見えてきたので、これに対する医療の役目も果たしていき、周囲の手本になるような行動をしていければと思います。もうひとつは、今後さらに増えていく「がん医療」に対して、ハード面・ソフト面ともに体制を整えていきます。
―最後に読者へのメッセージをお願いいたします。
福田 今後さらなる高齢化に伴い、地域の皆様の環境も大きく変わっていくと思います。国全体の課題にもなっている「2025年問題」では、国民の5人に1人が75歳以上、3人に1人が65歳以上になり、医療や介護の需要がさらに増加していきます。こうした背景を踏まえた、JMAグループの地域包括ケアの一役として邁進していきたいと思います。2025年を過ぎた時に、『海老名で暮らしていて良かったな』と地域の方に思ってもらえる医療サービスを提供していきたいと思います。
服部 突然起きてしまう病気においては防ぎようがないですが、地域の皆様にはぜひ”予防”や”治療計画”を考えていただければと思います。今後を見据えて行動してもらうのが重要であり、医師らもしっかりと説明を果たしていく必要があります。グループ全体としても「ワンストップ」で何でも解決できる、よろず相談所のような存在になれるよう心掛けていきたいと思います。また、ぜひ健診を受けてください。早め早めに対応するのが、結果的に個人としても地域全体としても、より良い未来になるはずです。
※ワンストップ 複数の相談を一箇所で解決出来る事
※シームレス 施設の垣根を越えてグループ全体のサービスを切れ目なく提供する事
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