市文化団体連盟主催の「正月のしめ縄飾りをつくる講習会」が昨年12月24日に行われた。最後の開催となった同講習会には多くの人が参加し、県の「ふるさとの生活技術指導士」である曽根多鶴子さんから手ほどきを受けた。
この企画は、藁や昆布、ウラジロ、ダイダイなど自然の素材を使った昔ながらのしめなわ飾りの作り方と、その意味を伝えようと10年前から行われていた。例年、午前・午後の部ともに定員いっぱいになる人気の企画だったが、講師の曽根さんが高齢になり継続が難しくなったという。
今年は他での講師依頼は断ったが、綾瀬だけは特別に受けたという曽根さん。「最後でさみしいけど、大勢の方とお会いできたのはとても幸せだと思っている。心を込めて有終の美を飾りたい」とあいさつしたあと、いつもと変わらぬ指導を行い、参加者と立派なしめ縄飾りを作り上げた。