神奈川県行政書士会 大和・綾瀬支部の支部長に就任し、支部の活性化に取り組む 野島 誠寛(よしひろ)さん 56歳
力まず自然体で重責担う
○…綾瀬と大和両市内に事務所を構える行政書士86人が所属する大和・綾瀬支部の支部長に、今年5月就任した。前支部長の下で8年間、副支部長を務めた後の現職。両市で毎月開催している無料相談会や会員向けの研修といった事業に加え、支部だよりの作成と郵送での配布など、新たな取り組みもスタートさせた。行政書士の仕事は、1万種類を超える官公署への許認可申請手続きや遺言、契約書類の作成など幅広い。行政書士でも得意分野があるため、会員同士で相談したり、教え合うことで互いに仕事の幅が広がることも。「そのためにも人脈づくりは大切。支部の活動を通じて、会員同士の交流活性化につながれば」と意気込む。
○…行政書士の資格を取り、今の場所で事務所登録を行ってから15年。行政などへの手続きなどが中心だが、そこに至るまでの状況や場面は、案件ごとに様々。「複雑な事情や個別に特有の問題が関係することもあります。それらをまとめきって、手続きがうまく進んだときはやはり嬉しいですね」。少し緊張気味に話していた表情が、ふと緩む。
○…実家は座間市。小さいころは外を駆け回るよりも、プラモデルづくりなど家の中での遊びが好きだった。厚木高校に入学後、司法書士として事務所を営む父の影響から法律の仕事を志し、都立大学法学部に進学。法曹界に進むなら弁護士をめざそうと司法試験に臨み、途中からは父親の事務所で働きながら約10年挑戦し続けた。その後、行政書士の資格を取得、昨年父親が亡くなるまで、合同事務所として活動した。
○…趣味は、息子がまだ小さかったときに一緒に通い始めて以来、17年間続けているという合氣道。休日にはオペラ鑑賞で心身のリラックスも。座右の銘は、無事之(これ)名馬。「自分一人が気負っても、誰もついてこなければ意味がない。力まず、皆さんの力をお借りして支部を盛り上げていきたい」と自然体で重責を担う。