神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
綾瀬版 公開:2018年9月21日 エリアトップへ

30年続く地道な活動 点訳グループ きさらぎ会

社会

公開:2018年9月21日

  • X
  • LINE
  • hatena
▲点訳した文章を読み合わせ、間違いがないかチェック
▲点訳した文章を読み合わせ、間違いがないかチェック

 視覚障害者からの依頼による本などの点訳や、交流会の実施等を行う「点訳グループきさらぎ会」(佐々木喜美子会長)。ボランティアセンター登録団体として発足以降、同会が長年続けている活動がある。月2回、市内や行政の情報を伝える「広報あやせ」を点訳するという、地道だが重要な役割を担う。

 会発足のきっかけは、1985年に市が実施した点訳講習会。この時の参加者が「もっと勉強したい」と講師に頼み、集まったのが始まりだった。

 設立後しばらくは新聞を点字に訳す練習をしていたが、市社会福祉協議会(社協)から「こういうものがある」と広報の点訳を打診された。「せっかく身に付けた知識を活かそう」とこれを受け、現在に至っている。

機器の発達で効率改善

 今でこそパソコンや点字プリンターなど機器が発達し、作業がずいぶん楽になったが、当時は全て「点字板」による手打ち。多少の修正はできるが、文章として出来上がったあと誤字・脱字に気付くと、全て打ち直さなければならなかった。

 最初は1冊作るのがやっとで社協の窓口に置いておくことしかできず、手間の問題から広報本紙の発行に合わせた製作もできずにいた。「今はパソコン上で簡単に直せて、すぐに何部も印刷できる。とても楽になりました」と佐々木会長は話す。現在は必要とする人のもとに、直接発送されている。

 今は保健福祉プラザ内の点訳室を拠点にする同会。11人の会員が文字起こしから校正、印刷、製本まで一貫して実施。広報以外にも、カレンダーや高校の授業での絵本作成サポート等も行っている。

 佐々木会長は「自分たちの活動を通して、一人での多くの人が点字に興味・関心を持ち、視覚障害について考えるきっかけになってくれたら」と話した。

▶点訳第1号の広報と、当時の点訳板
▶点訳第1号の広報と、当時の点訳板
カレンダーや絵本も
カレンダーや絵本も

綾瀬版のローカルニュース最新6

兄弟で手入れ

兄弟で手入れ

小園の栗原さん

1月24日

600人が疾走

600人が疾走

市駅伝に158チーム

1月24日

防災の誓い新たに

防災の誓い新たに

470人 消防出初式

1月24日

キムチ作りで韓国を身近に

早川自治会館で寄席

早川自治会館で寄席

社会人落語家7人出演

1月24日

5年生に体験語る

寺尾本町の金子さん

5年生に体験語る

「心のバリアフリーも」

1月24日

あっとほーむデスク

  • 1月24日0:00更新

  • 12月13日0:00更新

  • 11月29日0:00更新

綾瀬版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2020年1月24日号

お問い合わせ

外部リンク