12月3日にペタンク教室を開催する愛川町ペタンク協会の会長 高木行美(ゆくみ)さん 愛川町春日台在住 73歳
見るよりやる方が楽しい
○…「ルールは簡単でどこでも、誰でも気軽にできるスポーツ。まずは知って楽しんでほしい」。平成3年に日本ペタンク協会の普及指導員らを中心に設立された「愛川町ペタンク協会」。現在、会員はおよそ20名で、60歳代を中心に活動している。ペタンクは金属製のボールを2チームで投げ合い、木製の小さな標的球により近づけることで得点を競うスポーツ。「うまく相手のボールを弾いた時は最高なんだ」とにこやか。
○…協会は、日本選手権やねんりんピック出場を目標に楽しく活動。愛川町のチームはこれまで数多くの大会で上位に入り、県内でも”強豪”として知られている。が、一方で町内の競技人口の裾野を広げることが課題の1つ。毎年数回、講習会や体験教室を開催するなど普及にも余念がない。今回も「投げ方やルールを説明したら後はゲーム中心。見ているよりもやってみる方がずっと面白いから」と話す。
○…競技を始めておよそ20年。もともと体を動かす事が好きで、じっとしていられない性分。休日ともなれば草野球やソフトボールに汗を流してきた。しかし、年を重ねる内に走ることが大変になっていた。そんな時、奥さんに勧められたのがペタンク。「最初は面白さが分からなかったが、ボールの近づけ方などを学ぶ内にはまっていた」。試合は1時間に及ぶこともあり、想像以上に体力勝負な一面も性に合った。
○…競技を勧めた奥さんはダブルス種目のパートナー。練習も大会も一緒だから息はピッタリだ。戦術が重要なスポーツだけに、家の中ではしばしばゲームの話しになる。「ああだったこうだったてね。でもけんかにはならないよ」と。最近の楽しみは小学生のお孫さんとのプレー。教室にも毎回参加してくれる。「いつか一緒に試合も出れたらいいな」と微笑んだ。