食生活改善推進団体「味彩会」会長 栗山 幸子さん 愛川町中津在住 64歳
経験を成長の糧にして
○…ピンクのエプロンにピンクの三角巾。ひと目でわかるこの出で立ちが会のトレードマークだ。食生活の安全とバランスのよい食事、食育という観点から町民の健康づくりに取り組む味彩会。厚木保健所を拠点に愛川・厚木・海老名・座間・清川の5市町村の食生活改善推進委員で組織する「あゆみ会」の愛川町支部として50年以上活動を続けている。自身は入会して16年。昨年度から会長を務めている。
○…40歳代から80歳代まで会員は現在62名。年間を通し、料理教室や給食サービス、町や社会福祉協議会等の事業参加と大忙しだが「諸先輩方をはじめ、会員やその家族、他団体の方まで皆さんに協力して頂いております」と頭を下げる。6月3日に行われる町のイベント「あいかわ健康の日2012」では、会場にブースを出し、生活習慣病予防食などをピーアール。今話題の塩麹を使ったレシピにチャレンジするという。
○…味は言うまでもなく、カロリーや栄養価、バランスを計算して考え出したレシピはどこに行っても好評だ。誰もが簡単に作ることができることを念頭に置いているため、親子で料理を楽しむなど世代間のコミュニケーション作りにも一役買っている。最近の”ヒット商品”はみそ入り餃子。「ほんっとにおいしいのよ」と目を輝かせる。
○…「30代でデビューしたの」と話すように、これまで録音、ヘルパー、交通安全など数々のボランティアに取り組んでいる。聞くと「色々なことを経験することで、自分が成長させてもらえるから」と。おかげでスケジュールはいつもびっしりで「主人にとっては家内という家外ですよ」と。そんな隙間をうめるのが、ほぼ日課となっているご主人との朝の散歩。およそ1時間の道のりも「会話をしているとあっという間」と微笑んだ。