防災無線を電話でも 放送の補完目的に6月1日スタート
愛川町は6月1日から防災行政無線で放送した情報を電話で聞くことができる「音声自動サービス」を開始した。放送を補完するとともに、町民に防災・災害情報を迅速に伝えていくことが目的。
町の防災行政無線は、地震・台風・洪水などの防災情報のほか、各種イベントのお知らせや防犯情報などを町内に伝達する手段として使われている。
昭和60年の防災行政無線設置以降、その聞き取りやすさの向上は課題の1つ。町では、放送が聞き取りにくいエリアの調査とともに、建物の気密性などの住環境の変化や交通量の増加に伴う環境騒音への対策として、音声を届ける屋外拡声子局・同簡易子局の増設や既存スピーカーの方向変更を行ってきた。
また、携帯電話などへの「防災行政メール配信サービス」で、登録者に向けて文字による情報提供を行っている。
しかし、台風や大雨など気象条件によっては、はっきりとした放送内容を伝えることが困難であることに加え、町長と町民の意見交換の場である「町長と話し合うつどい」で、たびたび「防災無線の放送が聞き取れない」、「高齢なので携帯メールの登録が難しい」といった声が寄せられていた。サービス開始にあたり町では「町民の意見や要望を反映するとともに、本格的な大雨や台風シーズンを迎える前に、防災無線放送を補完する目的で導入した」と話す。
電話はフリーダイヤルで、通話は無料。放送がよく聞こえなかった場合や内容をもう一度確認したい時にダイヤルすると、同じ内容が音声で流れる仕組み。
問い合わせは、町役場消防防災課【電話】046・285・2111まで。
|
|
|
|
|
|