宮ヶ瀬湖で案内係として活動する 沖田 昌勝さん 清川村宮ヶ瀬在住 67歳
肩書きは、案内係
○…宮ヶ瀬湖は鳥居原・宮ヶ瀬湖畔・ダムサイトと大きく3つに分かれる。広大なエリアは初めて訪れる人にはどこから行こうか迷うところ。そんな時、宮ヶ瀬湖畔エリアで帽子にリュック、そして背中に「案内係」という文字を見つけたらこの人。自身の仕事が休みの日に、観光客にボランティアでガイドをしている。「時間に余裕のある人、そうでない人、目的に合わせて最適なルートを紹介していますよ」とにこやか。
○…活動のきっかけは、「湖畔園地をきれいにしよう」と清掃活動をしていた時のこと。観光客の女性が近くで「こんなに広くては、どこを見たらいいかわからないわね」と呟いた。それまでも、清掃ついでに観光パンフレットを配ることはしていたが、より詳しく紹介できる案内人が必要だと思い立った。活動を始めるにあたり、相手を不安がらせてはいけないからと、管理事務所や観光案内所にも声をかけ、手製の名刺も作った。肩書きは、案内係。
○…人と話すのが好きだ。時に散策ルートを聞かれ、そのまま一緒に名所めぐりをしてしまうこともあるという。宮ヶ瀬湖をめぐるときは常に四季の移ろいを収めた写真ブックも携帯。「春の桜もいいですよ、冬の雪景色もね」と観光客に紹介し「また来てくださいね」と付け加える。木・花・建物など、話しのネタになりそうなことは頭につめ込む。最近では、付近にあるトンネルの長さや建造年をインプットした。
○…ハイキングが趣味。仲間と出かける時にもきまって宮ヶ瀬のパンフレットを持参するというからその愛情たるや人一倍。聞くと「知っているようでも、季節や天気などによって日々新たな発見があるから面白い」と。最後に自身のおススメスポットを聞くと、「山、小川、吊り橋、ツリーが一望できるメイン階段かな」と微笑んだ。