神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
愛川・清川版 公開:2013年2月8日 エリアトップへ

絵本『でこぼこイレブン チームでいこうよ!』(作・絵/講談社)でデビューした 白崎(しら さき)裕人(ゆう と)さん 県立愛川高校勤務 52歳

公開:2013年2月8日

  • X
  • LINE
  • hatena

独学で栄光。「チームもいいね」

 ○…凹凸感のある、ゴツゴツとした絵肌。少しくすみを帯びた色使い。児童書らしからぬイラストとスポーツもののストーリーは、絵本業界では珍しい着想で審査員の目を引いた。応募数は合計378点。大手出版社グループが主催するコンクールで人生初の大賞に輝き、その処女作が先月中旬、世に送り出された。

 ○…東京都中野区生まれ。幼少期から、漫画好きで『鉄腕アトム』や『巨人の星』の登場キャラを、教科書の片隅に落書きする少年だった。神奈川県職員として勤める傍ら、20代後半に絵画制作を開始。油絵や水彩画などに親しんだ。とはいえ、絵画を専門的に習ったことはなく、そのほとんどが独学。”わからない”という躓(つまず)きは、知り合いになったプロの画家や、勤務先に出入りしていた画材屋に尋ねて、解決してきた。何より「描きたい」という衝動が自身の才能を開花させた。

 ○…妻・娘2人と、5年ほど前に相模原に移り住んだ。現在は県立愛川高校の事務職を務める。実は、妻も同じ県の職員。「職場結婚。そんなもんですよね」と照れながらも、忙しい家族全員が揃って、「いつか山へハイキングを」と目を輝かせる。

 ○…物語自体にだいたい10回。その修正依頼に合わせて、見開きで11画面ある絵もその都度書き直す日々。提出物には毎回、編集からの”赤”が必ず入ってくるからだ。大変さと同時に、普段にはない刺激も。「コンクールでは、『ここを直して』とか言われることはないですから。出版は、それこそ『チームでいこうよ』ですもんね」。今まで経験したことのない、共同作業。達成感はひとしおだった。まだまだ駆け出し。しかし、今回の担当編集者からは「(見込みがあるから)また違う作品で絵とあらすじを持ち込んでみては?」と期待されている。それは”チームメイト”も認める、仕事ぶりだったということだろう。次回作上梓も意外と、遠い日のことではないかもしれない。
 

愛川・清川版の人物風土記最新6

山田 一夫さん

清川村教育委員会の教育長に就任した

山田 一夫さん

清川村煤ヶ谷在住 66歳

4月19日

稲葉 智美さん

清川村ローカルイノベーション拠点施設のレストランを担当する

稲葉 智美さん

清川村煤ヶ谷在住 34歳

4月5日

成瀬 和治さん

愛川町西部地域まちづくり推進委員会の委員長を務める

成瀬 和治さん

愛川町半原在住 77歳

3月22日

岩澤 吉美さん

清川村長に就任した

岩澤 吉美さん

清川村煤ヶ谷在住 62歳

3月8日

原  明さん

愛川山岳会の会長を務める

原 明さん

愛川町半原在住 71歳

2月22日

小倉 克仁さん

市町村対抗かながわ駅伝の愛川町チーム主将を務める

小倉 克仁さん

愛川町半原出身 28歳

2月8日

あっとほーむデスク

  • 1月25日0:00更新

  • あっとほーむデスク

    1月15日0:00更新

  • 8月14日0:00更新

愛川・清川版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2019年5月1日号

お問い合わせ

外部リンク