高峰中卒業生が作品展 2月22日から町文化会館
愛川町で、昭和25年に高峰中学校(当時)を卒業した同級生らを中心とする作品展が、2月22日(金)から28日(木)まで町文化会館で開かれる。期間中は、つるし飾りなどの手芸作品、書道、創作小物など12人が出品予定。
卒業から60年以上の時を経て初めて開かれる作品展。きっかけは、1人の卒業生によるつるし飾りだ。
作品展実行委員の佐藤仁士さんが同級生の田所初枝さんの作品を目にしたのが昨年のこと。色鮮やかなちりめん細工で、ひと目でその素晴らしさに感動した。田所さんは事故で車いすの生活だが、日々創作活動を続けているという。この作品を多くの人に見てもらいたいと、佐藤さんは展示会の開催を思い立つ。当初は自宅スペースを会場にとも考えたが、これを機に卒業生が集まるきっかけになればと「みんなの作品展」として企画がふくらんだ。
その後は、普段から連絡を取り合っていた仲間に声をかけ11人で実行委員会を結成。暮れには卒業生に向け出品依頼と来場案内を出した。この年の卒業生は、昭和9年と10年生まれ。すでに愛川町を離れている人も多かった。それでも最終的には12人程度から作品が集まることが決まった。中には「来場はできないが」と久々に連絡をしてきた仲間もいたという。
同じく実行委員の中村廣志さんは「仲間内だけのものではく、シニア世代がふさぎこむことなく、外に目を向けられるようなきっかけになれば嬉しい」と話している。