健康・福祉に重点配分 愛川町 2013年度当初予算案
愛川町は2月20日、2013年度当初予算案を発表した。予算総額は225億5800万円。行政運営の基本経費である一般会計は、120億1200万円で、前年度比400万円の増となっている。
山田登美夫町長は3月1日に開会した町議会定例会初日の施政方針の中で、2013年度を「町長就任3期目の仕上げの年」と位置づけた。
その上で予算について、住民満足度をいかに高めていくかを常に念頭に置き、厳しい財政環境ながらも、健康福祉と安全・安心、生活利便向上に重点配分した編成と説明した。
一般会計の歳入は、前年度比4・8%減の70億530万円となっている。これは、町内企業の業績悪化などの影響で法人町民税が3億1000万円強の大幅減の見通しとなっているほか、個人所得の減少により個人町民税も同様に減額が見込まれているため。税収不足は基金取り崩しなどでまかなうが、リーマンショック直後に匹敵する税収不足だという。
歳出では、少子高齢化の進展に伴う医療・介護などの社会保障費が増加は避けられず、事業の緊急性や優先度から効率的な配分に努めたという。
主要施策の一部を挙げると、生活関連では、歩道の整備や舗装の打ち換え。愛川聖苑の外壁・屋根・防水等の大規模改修・修繕工事など。環境面では、住宅用太陽光発電設備の設置助成を継続。またハイブリッドのゴミ収集車導入、不法投棄監視カメラ増設。防犯・防災では、防犯灯の新設・レベルアップ、危険カ所の早期整備などがある。学校施設整備では小中学校のトイレ洋式化、壁の改修などがある。福祉面では特定不妊治療の助成、がん検診推進、新保健センター開設など。このほか主な新規事業と予算額は次の通り。
▽子ども・子育て支援事業計画の策定(79万円)▽障害者福祉計画の策定(136万円)▽高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種事業(225万)▽不育症治療費助成事業(90万円)▽口腔がん検診事業への助成(8万円)▽愛川ソーラーパーク及び愛川ソーラー観光広場の開設(3224万円)▽愛川繊維会館耐震診断の実施(384万円)。
開会中の議会は3月11日に個人総括質疑、12日に会派代表質問、27日が最終日となっている。
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