毎月、町内7カ所の高齢者施設で傾聴を行うボランティア「なごみ」の代表 梅崎 桂子さん 愛川町中津在住 66歳
家はお花でいっぱい
○…「帰るときには決まって自分が元気をもらっていることに気づくんです」とにこやか。ただ話しをするのではなく、話し手の考えや思いに寄り添うのが傾聴。毎月、町内7カ所の高齢者施設を訪れ、利用者の声に耳を傾けている。会は2008年に発足。現在19名の会員で活動している。目配り・気配り・心配りは基本。自己流にならないように、会員同士のロールプレーや講座受講を通じ、技術向上にも余念が無い。
○…少子高齢化が著しく、ひとり暮らし高齢者も増えている昨今。町社協の講座募集で「傾聴ボランティア」の存在を知った。当時はその中身まで知らなかったが「自分にできることがあるならば」と参加したのが今の活動のきっかけ。自分の考えはいつも横に、相手が話したいことや伝えたいことをそのまま受け入れる。気持ちよく話しをしてもらい、心が少しでも軽くなったような笑顔が見られた時が一番の喜びだ。
○…愛川町の高齢者福祉について調べたことがある。すると、想像以上に支援の体制が整っていることに気づいた。高齢者サロン、地域ボランティア、包括支援センター…。「傾聴ボランティア」の意味や活動などの認知はまだまだこれからと感じているが、会の活動はもうすぐ6年目。今後は、他団体と横のつながりを持ち、互いのスキルを生かして相互支援で高齢者を支えられないかとも考えている。
○…何をするにも「心身ともに健康であること」を第一に掲げている。会では活動が個別のため、コミュニケーションづくりにと定期的にイベントを開催。自身は自然とのふれあいでリフレッシュ。家はクリスマスローズでいっぱい。自然好きは山好きに広がり、会に所属して毎月登山に出かけている。そして山好きはカメラ好きにたどり着く。部屋の中は花や山々の写真でいっぱいだそうだ。