間伐材でベンチを製作・寄贈する活動を進めるまちづくりネットワーク中津川の代表 諏訪部 勲さん 愛川町角田在住 72歳
大好きなのは、庭いじり
○…「町内には素晴らしい景観の場所がたくさんある。ベンチを置くことでホッとする空間を楽しむきっかけになれば」とにこやか。3月から間伐材を利用してベンチを製作・寄贈する活動を始めた。木材の確保や運搬は材木会社等の協力を仰ぎ、会が樹皮などをはがしてベンチの部品に加工。参加費は3千円で、ベンチに名前をつけられる。これまで2回の教室で受講者は延べ5人だが「説明すると反応はいいんです」と手ごたえも感じている。
○…「まちづくりネットワーク中津川」は、環境保全や自然環境の利用を目的とする団体の集合体。小さな団体では、運営面に難しさがあることをそれぞれが感じていたことから、2年前に連携を開始した。目下、「仲間との交流も広がり、新たな分野の活動にも取り組むことができる」と効果を実感中。ベンチづくりは、同ネットワークが進める「中津川水辺プロジェクト」と題した活動の1つ。このほか花壇の設置や環境整備も進めていく予定だ。
○…地域課題の解決やまちを良くしていくためには、人のつながりが第一と考える。「議会、ボランティア団体、区長会、商工会など枠を超えて話し合い、行動に移すことが大切だと思う」と力強い。町の公益活動の拠点”サポセン”の初代運営委員長。現在は利用する側だが、よりよいまちづくりへの情熱に衰えはなく、差出す名刺は所属団体の名称でいっぱいだ。
○…かつては食品関係の会社に勤め、全国を飛び回った。行った先で、決まってしたのがまち歩き。中でも庭を眺めるのが大好きで、「見せて下さいって頼むと、お茶まで出されちゃったりして」と振り返る。当然、趣味も庭いじり。枝ぶりの1つ1つを確認しながら剪定し、数年先の樹形をイメージする時間がとてもワクワクする。資格まで取得したというから筋金入りだ。