今年の龍、誕生間近 保存会中心に作業進む
8月10日に開かれる清川村の「青龍祭」。村内では、その主役となる雌龍と雄龍の制作が急ピッチで進められている。7月27日には、青龍保存会、煤ヶ谷婦人会の指導のもと小学生らの手でこも編みづくりが行われた。
龍の胴体の長さはおよそ18メートル。これに頭や尾がつくと20メートルを超える。材料は竹で、それを針金や縄紐を使って真っ直ぐに形を整えながらつないでいく。龍づくりの中心となって活動する青龍保存会代表の石川政男さんによると「胴まわりが80センチ、70センチと尾に向かって徐々に細くなるようにすることが一番難しい」という。龍に使う竹は村内で今年の2月に切り出し。その後、水分を抜くため乾燥。この日の作業前には、保存会会員らの手によって骨組が完成していた。石川さんによると、今年の竹はひどい雨風にさらされることもなく、丈夫で美しいという。
「こも編み」は龍の腹の部分になる。作業は台の溝に紐を巻いた重石を付けて、けたの上にワラを乗せ、一つひとつ編んで行く地道なもの。大きな龍だけに、作るこも編みの数も並みではない。大汗を流しながらおよそ60人がかりで3時間手を進めた。石川代表は「竹の切り出しから始まり、龍の制作にはのべ500人以上の手が入る。みんなで作って、みんなで祈りを込めて昇天させる。これが青龍祭の魅力」と話す。
青龍祭は8月10日、緑小での入魂式で幕を開ける。
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