初心者教室や大会に大忙しの愛川町水泳協会の会長 三浦 昭さん 愛川町中津在住 68歳
「できた」の顔が原動力
○…7月の町民水泳教室に続き、8月には町水泳大会。協会の活動は正に今が大忙し。それでも「数日間の教室を経て泳げるようになった子どもたちの顔、あれはいいよね」と充実ぶりをのぞかせる。毎年、開いている教室は定員超えが恒例で、今年も80名以上が集まった。初心者から経験者までクラス分けし、各自に合わせた指導も魅力の1つ。「まずは楽しく、自分のペースでやればいいんですよ。スポーツの町なのですから」と滑らか。
○…25m以上泳げれば誰でも参加できる町の水泳大会。大会といっても、順位やタイムばかりにとらわれるのではなく、普及や健康づくりのきっかけにという思いもある。近年、他のスポーツに押され、町内の水泳人口は減少気味と感じていることもあり、一層力が入っている。「何より体力に合わせてできるのがいいんです」と口から出る水泳の魅力はやまない。
○…横浜市出身。子どもの頃は学校が終われば近所の仲間と遊び回った。学校にプールがなかったことから、夏の定番は海や川。「年長者についていくだけで必死。自然と泳ぎも覚えたもんだ」と懐かしそうに振り返る。当時は生涯の趣味となることは想像もしなかったが、転機は40代後半に訪れる。健康診断で医者に運動をすすめられた。働き盛り、住宅関連の営業で忙しい日々を送っていた頃だ。
○…ジムに入会したものの、ランニングや筋トレは苦手。そこで出会ったのが水泳だった。週1回が2回になり、3回になり…。仲間との出会いもありすっかりはまった。気づけば数年で体重は15kg近くも減少。「お腹もへこんで、病気もしない。いいことずくめですよ」。自分の健康のためだが、年齢別マスターズでは入賞経験も。話しの終わりには「絶対いい、ぜひやってほしい」とおススメを紹介するように微笑んだ。