「連携」第一に防災訓練 32団体1700人が参加
愛川町角田の下箕輪消防訓練場で9月1日、町総合防災訓練が実施された。地域防災計画に基づき、住民や事業所が災害時の消防や各種団体との連携を確認する実践的な訓練で、3年に1度行われるもの。
総合防災訓練が行われない年は、町内21の行政区や広域避難場所で自主防災訓練が行われている。こうした訓練で身に付けた内容を踏まえ、防災関係機関との相互連携体制の強化を図るのがこの日の目的。当日は、地区住民のほか、厚木警察署、陸上自衛隊、厚木医師会、厚木歯科医師会など32団体、およそ1700人が参加した。
想定は、町周辺での直下型地震。発災対応型と呼ばれる災害時の応急対策の内容がメインで、避難所運営、消火、重篤者搬送、道路応急復旧、仮設トイレ設置など計37項目に及んだ。
東日本大震災発生後の最初の総合防災訓練でもあり、災害時に町と協定を結んでいる各種団体がそれぞれの動きと役割を確認する場面も見られた。参加した40代の女性は「いつ、どこで災害が起こるかわからない。各種訓練に参加してとても勉強になった」と話していた。
愛川町は「被害を最小限に食い止めるためには、行政の努力はもとより、町民や事業所などが日頃から災害への備えを行い、適切な判断力や行動力を養うことが大切」と話している。
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