11月15日に創立30周年記念式典を開く県立愛川高校の校長 近藤 順子さん 愛川町中津在住 59歳
さらに一歩前へ
○…「愛川町に県立高校を」という地元の要望に応える形で1983年に開校した愛川高校。このほど創立30周年を迎える。自身は5年前に副校長として赴任。9代目の校長となり3年目だ。校長室には「Walk on」というスローガンを掲げている。現状に足踏みすることなく、さらに一歩一歩前へという思いを込めて、歌の一節からとった。「前校長時代から続く粘り強い指導、今後も油断することなく取り組んでいきたい」とにこやか。
○…開校当初から町内出身者が多いなど、地元との結び付きが強い同校だが、2009年度からは町立3中学校と県下初の連携型中高一貫教育がスタート。「地域の協力のもと、教育活動や交流の幅も広がった」と。それとともに、部活動や生活面などで地域や保護者から愛川高校の変化について耳にすることが増えた。感じているのは、職員たちの教育力と、生徒たち自身の意欲や向上心。入学から出口を見据えた取り組みに力を注いでいる。
○…大学院を出た後、非常勤講師や専業主婦期間を経て、理科教員になったのは34歳の時。「制限年齢もあるし、ラストチャンスと思って」と。見事採用されるも当時は1歳と3歳そして5歳の子育ての真っただ中。「とにかく夢中だった」と振り返る。今でも周囲の理解と支えを思い返しては感謝が絶えない。たくさんの生徒たちと接する中で、自身の幅も広げようと大学通信を利用して教育心理の勉強にも取り組んできた。
○…江の島を出発して海岸線に沿って本州をドライブする企画を9年前にスタート。時計まわりで現在は秋田県男鹿半島に到着した。「おいしいものにいっぱい出会えるけど、再スタートが大変」と。家ではおたまじゃくしから育てたご長寿カエルを飼育中。最近、子猫が仲間入り。水槽を金網でリフォームしたそうだ。