夢と感動をありがとう 愛川町 坂下里士さんへ感謝状
愛川町は3月18日、田代出身でソチオリンピックにスケート・ショートトラックの日本代表として出場した坂下里士さんに対し、競技での闘志とひたむきさが町民に夢と感動を与えたとして感謝状を贈った。
坂下さんはスケート・ショートトラックの1500mと500mに出場。1500mでは予選敗退だったが、得意の500mでは準決勝まで進み、9位だった。
贈呈式には、坂下さんと母の弘子さん、町からは小野澤副町長、熊坂教育長、鳥羽町議会議長、馬場副議長が出席した。小野澤副町長は大会を振り返り「大変お疲れ様でした。町では応援パブリックビューイングを行い、一緒に応援していた。元気の出る積極的なレースは、私たちに夢を与えてくれた」と話し、感謝状と花束、大会や町の様子を収めた写真本を手渡した。坂下さんは「自分にできることは、みんなが笑顔になってもらえるような滑りをすること。4年後に向けてまた努力したい」と、2018年に韓国で開かれる平昌オリンピックに向けて意欲を示した。大会中は、アスリートとして自分を奮い立たせながらも、気負うことなくスタートラインに立てるように意識していたというが「本当はものすごく緊張していましたよ」と本音をのぞかせた。また節制に努めるアスリートらしく、帰国後は「とにかくご飯とか、お菓子が食べたかった」と会場を笑わせた。
初めてのオリンピックの舞台は、悔しさが残ったがチャンスは平等にあるとも感じたという。「人生の中で競技生活を続けられる時間はそう長くはない。だめだったところから勝つところまで持っていくこと、それに価値がある。1つ1つの大会に集中し、勝ち癖を付けてまだ成長したい」と前を向く。この日は、母校である田代小、愛川中も訪れ、大会報告を行った。母の弘子さんは「大会で何本か滑ることができたのは本人の財産。すでに4年後を口にしているので、苦労もあると思うが頑張ってほしい。学校では『ありがとう』と言われたが、ありがとうを伝えたいのは、元気をもらった本人であり、私たち。周囲の皆さんの支えに本当に感謝です」と話した。
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