大矢孝酒造(株) 3年連続で上位入賞 全国規模の鑑評会で
大矢孝酒造(株)(愛川町田代)の純米酒「残草蓬莱」が全国規模の杜氏組織である南部杜氏協会主催の鑑評会で第2位に入った。同銘柄は一昨年に首席、昨年第2位に入っており、今年で3年連続上位という快挙となった。
「南部杜氏自醸清酒鑑評会」は、酒造技術の研鑽と資質向上を目的に1911年に始まり、今年で95回目。今回は全国152の蔵から吟醸酒369点、純米吟醸酒209点、純米酒144点の出品があった。
審査は4月1日から4日まで仙台、東京、関東信越、大阪、名古屋、金沢、札幌の国税局鑑定官室、岩手県工業技術センターの代表者ら計27人によって行われた。結果を受けて大矢俊介社長は「一般的に酒蔵のイメージがあまりない神奈川という土地が上位に入ることで、認知度アップにつながればうれしい」と話す。
今年の部門別上位入賞酒蔵を都道府県別に見ると、吟醸酒が福島、栃木、茨城、純米吟醸酒は宮城、福島、宮城、そして純米酒は千葉、神奈川(大矢孝酒造(株))、岩手の順だった。もちろん酒蔵の数も違うが、例年東北勢の上位入賞が目立つ。神奈川県の酒蔵が連続してトップ3に入ることは稀だ。
同蔵は「料理と一緒に楽しめるお酒」がコンセプト。料理との相乗効果を意識し、香りは控えめにしているのが特長。今年の酒は例年にも増して香りを抑えたといい、「第一印象だけではなく、酒の本質を見てもらえたと感じる」と大矢社長。表彰式は5月23日に岩手県花巻市で開かれる。問合せは大矢孝酒造【電話】046・281・0028。
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