2015年の幕開けにあたり、本紙では小野澤豊愛川町長に対し、恒例の新春インタビューを行った。小野澤町長は定住促進や高齢者福祉など町の重点課題をあげたほか、町政60周年を祝うイベントや愛川ブランドの創設など地域活性化に向けた取り組みを話した。
――町長に就任した昨年を振り返って
「昨年はたくさんのお声をいただき出馬を決意しました。そのなかで、選挙の重大さを身をもって感じました。それだけに、町民の皆様にはしっかりと恩返しをしていかなくてはいけないと思っています。就任から半年が過ぎましたが、町民の皆様が『愛川に住んで良かった・住み続けたい』と感じていただけるよう、安全で安心して暮らせる町づくりを今年も邁進してまいります」
――昨年は圏央道の相模原愛川インターチェンジから高尾山インターチェンジまでが開通しました
「愛川町のアクセスが向上し、内陸工業団地では大型物流施設が建設されております。今年3月に予定されている相模原インターチェンジが開通すれば、さらに愛川町に入りやすくなります。多彩な企業が集積する産業都市として、こうした立地特性を活かしていかなくてはいけません」
――定住促進や子育て支援など公約で掲げた施策の状況は
「定住促進については若い人に住んでもらい、出ていかないという施策が必要です。昨年6月には愛川町が全国の町村のうち人口減少数が最多となった報道がありました。これはやはり大きなショックでした。そこで、8月に人口減少対策の検討会議を設置しました。今後は空き家の利活用や観光の拡充などに取り組むほか、社会福祉協議会とタッグを組み、結婚をサポートする活動を支援していくなど、一歩一歩対策を進めていきたい。子育て支援については、要望が多かった小児医療費について、今年4月から中学3年生まで拡大します。他にも、小学校のエアコン整備や若者たちの音楽祭の開催なども進めていきます」
――公約の一つである特産品の創出については
「愛川町の自慢の逸品『愛川ブランド』の選定を進めていきます。今月から特産品の募集を始め、6月には選定委員会を開きたい。フードコーディネーターなど専門家を交えて、7月をめどに打ち出していきたい」
――町長に就任して、改めて感じた愛川町の課題はありますか
「地域の声を直に聞く機会として、昨年9月から12月にかけて『ふれあいファミリアミーティング』を町内の15会場で開催しました。コンパクトな集まりで、町民の皆様とひざを交えてご意見を聞きました。このなかで、より一層の高齢者福祉の充実が必要と感じました。平均寿命を延ばすだけでなく、元気な高齢者を増やし、健康寿命を延ばすことが大切です。健康増進事業に力を入れていきたいと思います」
――今年は町制60周年の節目です
「町が還暦を迎えたことを町民の皆様とお祝いするために、何らかのイベントを開催していきたい。また、60周年を記念して地域のイベントやお祭りで歌って踊って楽しめる『あいちゃん音頭』の募集も1月から行います」
――今年の町長のキーワードは
「今年は『しん』。この言葉には、心、進、新、信、真、伸など、様々な意味があります。中でも一番大切なのはやはり『心』です。何事にも心を込めて、誠意をもって取り組むことが大切だと思います」
――お正月はどのように過ごされますか
「就任からの半年は本当にあっという間でした。お正月は妻とお餅でも食べてゆっくり英気を養いたいですね。久しぶりに息子たちも帰ってくるので、家族でのんびり過ごします」
愛川・清川版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|