2月8日に行われる「かながわ駅伝」の愛川町チーム監督を務める 井上 善一さん 愛川町半原在住 57歳
体動かすの大好き
○…我が町の誇りを襷に込めて、秦野市から相模湖までの51・9Kmを7区間で繋ぐ市町村対抗「かながわ駅伝」競走大会。今年は2月8日に開催される。昨年は大雪のため中止だったが、愛川町は一昨年、町村の部で4度目の優勝を果たした。「一昨年に高校生だった苅田広野選手や岩嵜誠選手が大学でさらに育ってきた。ベテランの山口優弥選手と3枚看板で連覇を目指したい」。週末を中心に試走を重ね、チームの仕上がりに自信を覗かせる。
○…愛甲郡陸上競技協会のメンバーでもあり、12月上旬の愛甲郡ロードレースや新春の町一周駅伝など、町内で行われる大会のスタッフとして立ち回りながら、同時に「これは」という選手を探す。「タイムも重要ですが、その選手の走りを直接見ることが大切。見ればすぐにわかります」と監督就任8年目の眼力が冴える。駅伝の経験が浅い中学生などには細かくコースの特性や走り方を指導する。「襷を受け取るとどうしても『よし、やってやろう』と意気込んじゃうからね。ずっと全力は続かない。ペース配分が重要なんです」と柔和に語る。
○…陸上との出会いは小学3年の頃。父親の会社が町一周駅伝に参加しており、「一緒に練習に走ってみるか?」と父親に声をかけられた。「2Kmを大人と同じくらいのペースで走れた。自信になったし、嬉しかった」。この感動を原動力に中学、高校と走り続け、就職した日産自動車でも陸上競技部に所属して実業団の大会で活躍した。近年はスポーツの実業団チームが廃止になる例も多く「クラブチームとは違う日本のスタイルが変わっていくのは少し残念」と苦笑する。
○…ゴルフやウォーキングなど体を動かすのが大好き。「汗をかかないと体の調子が悪いんだよ」。現在は日産自動車の協力会社に勤務しており、追浜まで片道3時間の長距離通勤。「走る時間がなかなか取れない」というのが目下の悩みだ。