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愛川・清川版 公開:2015年3月13日 エリアトップへ

4月に開設するグループホーム「きらきら」の施設長を務める 中川 太朗さん 社会福祉士 38歳

公開:2015年3月13日

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心の声に寄り添って

 ○…NPO法人「地域生活支援の会・あい」が開設する知的障がい者のグループホーム「きらきら」で施設長を務める。同法人のグループホームは2棟目で、1棟目の「あいあい」の施設長も兼任。「笑いの絶えない明るいホームにしたい」と抱負を語る。「思いを言葉で伝えるのが苦手な方もいます。だからこそ私たちは、表情や雰囲気の変化を敏感に感じ取り、『心の声』をしっかり受け止めていきたい」と表情を引き締める。

 ○…山梨県出身。姉、兄、自身の3人兄弟で、5歳上の兄には知的障がいがあった。「子どもの頃は助けることも支えることもできなくて」と唇を噛む。障がい者支援の理想と現実。そのギャップを心に刻み、高校卒業後は東京の福祉系専門学校に入学。社会福祉法人に就職し、利用者の直接支援を4年、地域と施設を繋ぐ窓口業務を7年経験した。

 ○…障がい者支援を続けるなかで、藤野町(現・相模原市緑区)の通所施設「カフェてくてく」と出会い、地域とともに歩む在り方に心惹かれた。「障がい者の皆さんが頑張る姿でお客さんに元気を与えてくれる。そんな場所を自分も作りたい」。同法人のメンバーに呼びかけ誕生した「春日台タウンカフェ」は、思い描く理想への第一歩。「障がいのある人、ない人、若い人、ご年配の人、色々な人が触れ合い、新しいつながりの生まれる場になってほしい」と言葉を噛みしめる。

 ○…「障がいがあったとしても、地域で暮らす力があるなら住み続けられることが理想」と強く語る。入院生活が続く兄に会いに行くと「帰りたい」と切望されるという。「トラブルが起きるかもしれません。でも、慣れ親しんだ地元で生活する姿は、皆さんとても生き生きしているんです。利用者の方と地域の方が上手に触れ合えた場面を見ると、本当に嬉しくなる」。耳では聞こえない「心の声」。それをつぶさに捉えられるのは、この優しい眼差しあるからなのだろう。厚木市在住。

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