愛川町郷土資料館で8月31日(月)まで「戦争の記憶 戦後70年」と題した企画展が開かれている。同展では、当時の写真や日記など約100点の資料を紹介。かつて愛川町にあった相模陸軍飛行場の航空写真など、愛川町の戦時中を伝える資料も多数展示されている。
この展示会は隔年開催で今回は4回目。先人たちが体験した戦争の惨禍とそこからの復興にスポットをあてる。寄贈された資料、同館所蔵品、個人所有物など約100点の資料は「出征兵士」「銃後の守り」「復興への足音」などテーマごとに分けられている。
戦後70年の節目となる今回の展示では、終戦2日前の8月13日に相模陸軍飛行場から下田沖に向けて飛び立った特攻隊の遺品を展示している。特攻に使われた「九五式中間練習機(通称・赤トンボ)」の模型や、飛行場を再現したジオラマなどもあり、当時の息遣いを今に伝える。
過去の展示会では期間中およそ1万人の来館があったという。来館者から新たな資料が寄せられることもあり、今回も資料の約3割は新たな展示物だ。
また、7月26日(日)には歴史講座「愛川町と戦争の記録―戦後70年―」が開催される。
同館学芸員の山口研一さんが展示会を通して集まった資料をもとに、より詳細な解説を行う。時間は午後1時30分から3時30分。
山口さんは「愛川町に残る戦争の記憶・記録を後世に長く残していきたいという思いで開催しています。多くの方にご来場いただけたら」と話す。
会期中の休館はなし。入場無料だが、車で来場の場合は県立あいかわ公園の駐車場が有料(普通車500円)。詳しくは同館【電話】046・280・1050へ。
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