清川村夏の風物詩である「青龍祭」。今年で30回目の節目を迎えるが、主役である龍を制作する青龍保存会では、会員の高齢化などで後継者不足が課題となっている。会員拡大に向け、同会では村内の若者を中心に参加を呼び掛けている。
煤ヶ谷地区で江戸時代に始まり、1929年を最後に姿を消した雨乞いの儀式「雌龍・雄龍」を再現した青龍祭は、1986年に始まった。
子ども会の地域学習活動がきっかけで始まったこの祭りは、回数を重ねるごとに参加者も増え、盛況となっていった。最後に龍を燃やす「昇天の儀」は、舞い上がる炎の迫力で圧巻だ。
祭りの主役は、長さ20mを超える2頭の龍。材料は村内の竹や茅で、今年も1月から3月にかけて、竹の切り出しや竹割り、タガ作りが行われた。
現在の同会会員は8人。高校生の若者もいるが、70代、80代など高齢者が多い。
龍の基礎となる竹ひとつをとっても、しなり具合など「材料に適した竹」を見分ける眼力が要求される。力強く、迫力ある龍に仕上げるための様々なコツは、石川政男会長を中心に経験を重ねて得てきたものだ。7月からは茅刈りが始まり、龍作りも本格化する。こも編みやうろこ付けなど、地域の子どもたちが協力してくれる作業もあるが、指導するのは同会の会員たち。祭りの担い手となる後継者育成は必須だ。
「作業自体は、シンプルで難しいことはない」と石川会長。「龍がだんだんと出来上がっていく姿を見るのはとても楽しい。ここまで続けることで、村外からもたくさんの人が来てくれる祭りになった。万全な形で続けていけるように、若い人たちに参加してもらえたら」と話す。
詳しくは事務局(村教育委員会)【電話】046・288・1215へ。
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