愛川・清川版 掲載号:2016年5月13日号 エリアトップへ

大矢孝酒造「残草蓬莱」 全国規模鑑評会で2位 入賞は5年連続

社会

掲載号:2016年5月13日号

  • LINE
  • hatena
残草蓬莱を手にする大矢さん
残草蓬莱を手にする大矢さん

 愛川町田代の大矢孝酒造(株)の純米酒「残草蓬莱」が南部杜氏協会の鑑評会で純米酒の部2位(次席)を獲得した。同銘柄は精米歩合の違う純米吟醸酒の部でも優等酒に入選。神奈川県の酒蔵として唯一の受賞を果たした。

 全国規模の杜氏組織である同協会が主催する「南部杜氏自醸清酒鑑評会」は、酒造技術の研鑽と資質の向上を目的に毎年行われているもの。1911年から続く鑑評会で、今年で97回目と長い伝統を誇る。

 今回は全国150の蔵から出品があり、吟醸酒340点から15点、純米吟醸酒225点から5点、純米酒162点から3点が上位入賞に選ばれた。

 審査は4月5日から8日にかけて、岩手県花巻市の南部杜氏会館で行われた。仙台国税局鑑定官室の鑑定官や、岩手県工業技術センターの醸造技術部長、日本醸造協会の代表理事会長など27人が香りや味を評価する。第1審から第3審を経て決審が行われ、部門別に「上位入賞」と「優等酒」が選ばれた。

 今年の上位入賞酒蔵を都道府県別に見ると、東北勢の入賞が目立つ。神奈川県の酒蔵で上位入賞に選ばれたのは3部門を通しても大矢孝酒造のみだった。

 同蔵の「残草蓬莱」は、食事の風味を楽しみながら飲める酒として、あえて香りを抑えた仕上がりになっている。香りの高い酒が評価されやすい鑑評会にあって、残草蓬莱の入賞は確かな味の評価ともいえる。

 昨年はさらに、酒の要である米を「秋田酒こまち」に変更した。

 秋田こまちは全国的に有名な米だが、「酒こまち」はあまり県外には出荷されない知る人ぞ知る銘柄。この米で作られた酒は、なめらかなテイストに特色がある。香りに突出しない、洗練された旨さを求める残草蓬莱には最適な品種だ。しかし、米が変われば製法も変わる。「水の吸わせ方は分単位、秒単位でも味が変化します。さらに発酵の具合など、全てを微調整して臨みました」と8代目蔵元の大矢俊介さんは語る。

 失敗の許されない一発勝負の酒造り。180年を超える老舗が受け継いできた技と、大矢さんが記録してきたデータの数値をもとに、新たな「残草蓬莱」が誕生した。「伝統を受け継ぎつつ、新たな挑戦も続けながら、良い酒を造り続けていきたい」と大矢さんは笑顔を見せる。

愛川・清川版のトップニュース最新6

大空泳ぐ男たちの鯉のぼり

大空泳ぐ男たちの鯉のぼり 社会

町美化プラントで6日まで

5月1日号

絆の歌 母校に響く

絆の歌 母校に響く 教育社会

愛川中学4期生がクラス会

4月19日号

佐藤氏が接戦制す

愛甲郡県議選

佐藤氏が接戦制す 政治

447票差で初当選

4月19日号

春の大祭 記念の130回

田代半僧坊

春の大祭 記念の130回 文化

大般若御祈祷や写真展も

4月5日号

卒業証書は伝統和紙

田代小半原小

卒業証書は伝統和紙 文化

技術学び児童が手漉き

4月5日号

20年の活動に幕

愛川町西部地域まちづくり推進委員会

20年の活動に幕 社会

沿道イベントなど地域に尽力

3月22日号

あっとほーむデスク

  • 1月25日0:00更新

  • あっとほーむデスク

    1月15日0:00更新

  • 8月14日0:00更新

愛川・清川版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2019年5月1日号

お問い合わせ

外部リンク