清川村で8月11日(木)に行われる「第30回青龍祭」の準備が村民の手によって進められている。7月18日には、祭りの主役である龍の材料となる茅刈りが行われた。節目の30回を祝う今年は、様々な趣向が凝らされる。
青龍祭は、江戸時代から煤ヶ谷地区で行われていた「雨乞いの雌龍・雄龍」を由来としている。一度は途絶えたものの、1986年に子ども会の地域学習で龍を制作したことをきっかけに、伝統文化を再現しようと青龍祭が誕生した。
祭りの主役である龍はおよそ20メートル。中心は竹で、全身を包む茅は200束以上。煤ヶ谷での茅刈りでは約30人が参加し、手作業で刈取った茅を束ね、次々と柵に吊るしていった。
8月7日(日)には、乾燥させた茅を使って「うろこ付け」が緑小学校で行われる。大きな龍だけに作業は約100人がかりで3時間以上。龍の制作にはのべ500人以上の手が入る。祭りの回を重ねるごとに参加する村民が増えており、今や清川村の夏の一大イベントとなっている。
青龍祭は8月11日、緑小学校での入魂式(午後1時40分〜)で幕を開ける。
龍が村内を練り歩く「青龍パレード」の後は、運動公園での本祭(同5時30分〜)。「降龍の儀」、会場内を練り歩く「青龍の渡御」が行われ、住民が願いを託した祈願札を体中につけた龍に点火する「昇龍の儀」で祭りのクライマックスを迎える。
節目の30回と村制60周年にあわせ、当日は村職員有志の手で作られた竹灯篭が会場を彩る。例年よりも花火に力を入れ、協賛者等には特製の「きよりゅんあめ」が配られるなど限定企画もある。なお、雨天の場合は12日(金)に順延となる。