愛川町が9月1日から、65歳以上の高齢者を対象にした「愛川・ささえあいポイント事業」をスタートした。町内介護施設等でのボランティア活動などで換金可能なポイントが貯まる制度で、町では高齢者のボランティア参加促進に期待を寄せる。
同事業は、介護保険法で規定する地域支援事業。町内の介護施設等でのボランティア活動や、町が実施する介護予防事業のスタッフ補助を行うことでポイントが貯まり、一定以上に貯めることでポイントを換金することができる。
高齢者のボランティア活動実績をポイントとして評価することで、元気な高齢者の社会参加や地域貢献を促すとともに、自身の介護予防にも役立ててもらうことが目的だ。
対象は町内在住の65歳以上の人で、参加希望者は町高齢介護課で登録を行う。同課では専用の手帳と受け入れ機関(施設等)の一覧表を発行する。
事業概要などの事業説明の研修を受けた後は、一覧表から希望の施設を選び、各自で日程調整をしてボランティア活動を行う。
活動内容については、施設内でのレクリエーション等の参加補助、利用者の趣味活動の相手、散歩の付き添い、食事介助の補助、除草・清掃作業などがある。
活動1時間につき1個のスタンプ(ポイント)が手帳に押され、1日の上限は2個まで。
換金はスタンプ1個につき100円で、10個以上で換金が可能になる。換金の上限は50ポイントとなっている。換金の申請先は同課で、報償金は口座振り込みで受領する。なお、換金の申請は2017年4月から可能になる。
初年度30人目標
町では9月5日現在、7人の町民が同事業に参加登録している。受け入れ先の機関については、特別養護老人ホームやグループホーム、障がい者施設など18施設が受け入れに協力しているという。
9月16日に最初の事業研修が行われる予定で、その後、参加者による本格的なボランティア活動が始まる。事業の初年度にあたり、同課では参加者30人を目標に、今後も事業の周知を図っていく。
県内では、厚木市や相模原市、大磯町など多くの自治体で同様のポイント制度が実施されている。
介護保険法に基づくため高齢者対象の制度をとる自治体がほとんどだが、山北町では対象が小学生以上となっており、広く町民全体で支え合う制度になっているという。
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