愛川町三増の神奈川中央養鶏農業協同組合(彦坂茂組合長)が9月22日から、県産ブランド肉用鶏「かながわ鶏」を使った親子丼の販売を開始した。お披露目となったこの日は、小野澤豊愛川町長らが参加して試食会も行われた。
神奈川県内では、平成初期頃から肉用鶏の生産が行われていなかった。しかし、県産の鶏肉を求める声があがり、県畜産技術センターが8年間かけて肉用鶏を開発。肉の旨味に定評がある軍鶏(シャモ)と、育てやすいサイズの岡崎おうはんを掛け合わせた「かながわ鶏」が誕生した。
同センターで生まれた雛を、決められた環境衛生基準のもと県内の農場で90日以上の飼育することが統一基準となっており、旨味と歯ごたえのある肉質が自慢だ。横浜や藤沢の農場で育てられ9月から出荷が始まっているが、生産量の関係もあり現在の流通は一部のレストランのみ。販路を広げるため、同組合が親子丼の販売を決めた。
親子丼では、同組合で生産している愛川ブランドの「kuretama(くれたま)」を使用。濃厚な味わいに定評があるこの卵を使用することで、しっかりとした旨味と歯ごたえのかながわ鶏にあわせている。
関係者らによる試食会でも「鶏の旨味が濃い」「美味しいね」と高評価だった。
愛川町三増の同組合直売所「卵菓屋」で1杯690円のテイクアウト方式で販売されており、来店者からの評判も上々。1日10食限定だが、レギュラーメニューとしてかながわ鶏を味わえるのは、現在では卵菓屋の親子丼だけだという。町が認定する愛川ブランドは5年に一度見直しがあるため、同組合では次の愛川ブランド認定を目指し、精力的に販売・PRに取り組む。かながわ鶏を使用した親子丼について詳しくは卵菓屋(愛川町三増1000/【電話】046・281・6475)へ。
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