地域おこし協力隊として清川村で活動する稲葉智美さんが、村内のNPO法人結の樹よってけしと協力して「ヘルシーケーキ」を作製。10月から道の駅清川で販売が始まっている。清川の地域おこし協力隊による初商品で、今後も季節ごとに商品を展開していく。
地域おこし協力隊とは、都市部から過疎地域等に一定期間移住して地域活性化に取り組むもの。稲葉さんは川崎市出身で、今年6月から煤ヶ谷に住んでいる。
イタリア料理店で約10年間勤務し、イタリアでも2年半修業を積んだという経歴の持ち主で、より良い食材を求めて農業の世界にも飛び込み、千葉県で農業に従事したこともある。
清川でも野菜の栽培を行いながら、協力隊ならではの視点で村を紹介する広報紙なども手掛けている。
この広報紙の取材で8月によってけしを知り、コラボレーション商品の構想がスタート。道の駅清川にある食材を使い、子どもにも気軽に手に取ってもらえるような商品として「ヘルシーケーキ」が誕生した。
このケーキでは、バターと卵の代わりに豆腐とバナナを使用している。パウンドケーキのふっくら感を損なわずにカロリーを落とし、原価を下げることで価格も1個120円に抑えることができた。
現在販売中のケーキには、よってけしで生産しているリンゴジャムを乗せているが、今後は栗の渋皮煮やゆずのジャムなど、季節ごとの商品展開を予定しているという。
よってけしでは以前から、身近な素材を使ったジャムのほか、地域のデイサービスとしてお弁当の製作・販売を続けている。
このため、食用品を作る衛生面での環境が整っており、今回のケーキを作る場所も稲葉さんに提供することができた。
稲賀さんは「自分でゼロからこれだけの環境や機材をそろえるのは、膨大な時間がかかってしまいます。ケーキ作りができる場所を貸していただけたのは、とてもありがたいです」と笑顔。よってけしの岩澤克美理事長は「今後は村の特産であるお茶を使った商品も作っていきたい」と話す。
なお、ヘルシーケーキの販売は土・日曜が中心で、毎週30個限定。入荷状況などは道の駅「清川」【電話】046・288・2700へ。
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