清川村が2月23日、煤ヶ谷に「ヘルスケア&ビューティーケアステーション」を整備する計画を発表した。横浜市に本社を置く(株)クリエイト エス・ディーと連携。ドラッグストアーに生鮮食品等を販売するスーパーとしての機能を持たせた店舗が出店する。
村政策推進課によると、店舗が建設される場所は道の駅清川第一駐車場に隣接する県道64号線沿いの土地で、店舗面積は約300坪。3月中旬に同社と包括協定を結び、来年3月のオープンを予定しているという。
村が抱える買い物不便地域という特性から、薬剤や化粧品、日常生活品のほかに生鮮食品等も取り扱うスーパーとしての機能を併せ持つ新業態店舗として同社が運営する。
また、店内には村の未病センターの一部機能も設置され、血圧や体脂肪などのヘルスケア情報の入手を容易にし、ドラッグストアー機能との連携を図る。
さらに、村の観光・地域情報発信機能を持つイートインコーナーも併設され、村では住民の生活利便性向上だけでなく、観光客の利用や多世代交流の場としても期待を寄せる。
交付金活用で住環境を向上
人口減少・少子高齢化対策を最優先課題のひとつに掲げる清川村。昨年10月には村内唯一だったコンビニエンスストアが閉店し、人口流出を防ぐためにも村内の住環境向上は喫緊の課題だった。
村では、昨年から商業施設の整備プロジェクトに連携可能な民間企業を模索。同社との調整が整い、出店がかなった。
事業に向け村では、2月に4723万6千円、3月に2億4217万9千円の補正予算を組み、2017年度繰越事業として来年度から本格的に建設を進める。
また、未来への投資の実現につながる先導的な施設整備事業に交付される国の地方創生拠点整備交付金を活用。今回の事業では1億800万円の交付が予定されている。
同課では「以前から商業施設を求める声は多く寄せられていました。村内での消費拡大にもつながります。ぜひ多くの方に利用していただけたら」と話す。