地域活性化に取り組む清川村が9月3日、相模女子大学(相模原市南区)の学生を招き、村内見学ツアーを開催した。村と同大学で進める商品開発プロジェクトの一環で、今後は同大学との包括協定や学生発案の商品開発などを視野に入れる。
地方創生の一環で地域活性化に取り組む清川村では今年度、特産品開発拠点や地域医療施設が一体化した「ローカルイノベーション拠点施設整備事業」を進めている。
これに伴い、特産品研究の分野で官学連携を図るため、「清川村×相模女子大特産品開発プロジェクト」を企画。6月に初めて同大学で学生向け説明会を実施した。
今回のツアーは、より清川村を知ってもらおうと村が企画したもの。
この日は学生7人が参加した。村内で活動する地域おこし協力隊の稲葉智美さんと松田桂一さんが案内役を務め、学生たちは拠点施設予定地や道の駅清川、宮ヶ瀬湖畔園地などを見学した。
村内で収穫された野菜や特産品の「恵水ポーク」なども紹介され、見学後のミーティングでは「お茶味のベビーカステラ」や「ポークロール」「お茶の揚げパン」など、学生ならではの柔軟なアイディアがあがった。
村によると、今後は同大学と包括協定を結び連携強化を図るほか、「宮ヶ瀬クリスマスみんなのつどい」で学生のオリジナルメニューを提供するブースの出店なども予定しているという。
商品開発の新拠点も整備
村が今年度、新たな特産品開発拠点として煤ヶ谷で整備を進める「ローカルイノベーション拠点施設整備事業」では、今年8月末から工事が始まっている。
同大学との共同開発でもこの施設が拠点となる。医療施設を除いた施設の広さは約210平方メートル、軽量鉄骨造2階建てで、来年2月末の完成を目指す。