愛川町が今年度、地域資源魅力向上事業として八菅山いこいの森周辺の整備等を進めている。11月には八菅山の山頂付近にある展望台がリニューアルされ、地域住民や町外来場者から好評を得ている。
かつて、山岳信仰の聖地として多くの修験者が集ったという八菅山。往時の修業を今に伝える火渡りなどが有名だ。
町では、この八菅山の歴史を活用して観光振興につなげようと、今年度整備事業を行っている。
町商工観光課によると、この展望台は1972年に設置されたもの。簡易な修繕は行われていたが、大規模な改修は今回が初めてだという。
今回のリニューアルでは、鉄骨造の全体を塗り直し、登りやすいように手すりを設置した。また、これまでは展望台の床面がすのこ状で下が見える状態だったため、利用者から「少し怖い」という声もあった。そこで、床面の隙間をなくす構造に改めた。さらに、東側の伸びすぎた木の一部を伐採し、開けた眺望を確保した。
展望台の高さは約6mで、標高225mの八菅山の山頂付近にあることから、天気の良い日は横浜ランドマークタワーや東京スカイツリーを見ることもできる。東に開けているので、初日の出スポットとしても人気となりそうだ。
町ではこの他にも、いこいの森入口の看板のリニューアルを行い、修験者が巡った歴史のある場所をつなぐハイキングコースなどの整備も見据え、調査を行っている。同課では「とても良い場所なので、多くのお客様に来ていただけるようにしていきたい」と話す。
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