ヨコスカ地産地消ツアー 魅力は生産者との交流
横須賀の海と畑をフィールドにした体験型ツアーが近く誕生しそうだ。「地産地消」を推進する横須賀商工会議所と旅行会社のJTB首都圏がタッグを組んで商品化を進めている。近年、新たな観光形態として農漁業者と産地で直接交流を楽しむ「グリーン・ツーリズム」が注目を集めており、これを手本に横須賀ならではのエッセンスを加えた独自企画で集客をめざす考えだ。
市内の農業・漁業を観光資源として活用するこのツアー。発案は同会議所で、地場産業の理解を深めるきっかけづくりと、都心部に向けた横須賀の魅力発信がテーマになっている。JTBも「軍港めぐり」のヒット以来、観光地としての横須賀に大きな期待を寄せており、「産業観光や体験学習を切り口にしたツアーはこれから発展の要素大」と教育旅行を担当する鈴木守さん。学校や団体に積極的に売り込んでいきたいという。
先月29日には、初めてのモニターツアーが実施された。津久井の農家でキャベツの収穫を体験し、猿島に渡って地元の漁師らに地引網漁の手ほどきを受けるという内容。収穫したものをその場で味わえる(もらえる)とあって、募集枠40人に応募が殺到。ニーズの高さをうかがわせた。
参加者から特に好評だったのは生産者との交流。農家の庭先で、キャベツをレンジで加熱しただけの簡単な料理が振舞われると、「こんなに甘いんだ」「芯も美味しく食べられるなんて」との声が上がった。海では、地引網で獲れた魚を題材に漁師が“青空授業”。平目とカレイの見分け方などのレクチャーに熱心に耳を傾けていた。
今後の方向性について、同会議所の小幡純さんは「多くの人が、生産の現場と生産者の顔を見たがっている。横須賀観光の新たな提案で地域振興につなげたい」。JTBの鈴木さんも「体験学習は参加者の満足度が鍵。生産者にはサービス精神の意識を高めてもらうことも必要。猿島、軍港めぐり、産地体験というコンテンツは唯一無二。横須賀は観光地としての可能性を持っている」と話した。
実がぎっしりのキャベツを芯ごと引き抜く
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「ピンクリボン」チャリティー講演会4月23日 |
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