観音崎公園の桜の名所化を目指す、鴨居地区連合町内会会長 白岩 貢さん みかん台在住 71歳
満開の春夢見て
○…「地元に桜の名所をつくりたい-」。満開の春に向けて、また一歩前進した。県立観音崎公園との共催で今月12日、公園内「花の広場」に桜の苗木を30本植樹した。昨年に引き続いて2回目。これで計60本が植えられた。連合町内会会長として近隣の17町内会・自治会をとりまとめ、関係団体とも協力しながらこの日の植樹祭を迎えた。5年先、10年先を見据えた想いが着実に形になっている。
○…苗木の費用は寄附でまかなっているという。雪もぱらつく寒さの中で、この日地域住民ら約130人が集まった。一人ひとりに「ごくろうさん」「ありがとう」と声をかけ、ねぎらう姿が印象的だった。こうした人柄が人々を引き付けているのだろうと感じるが、本人は「よく言われるんですけど、それは無いと思います」と謙遜気味。「地元を大事にしようという想いがあれば、自然とまとまりますよ」と笑顔を見せる。
○…自身が暮らすみかん台でも自治会長を務める。わがまちの自慢は「福祉とボランティア」。公園での健康ラジオ体操や、認知症サポーターの養成講座、夜間パトロールなど、手掛けた取り組みを挙げればきりが無い。住民達に常に問いかけていることの一つが、「あなたにできることは何ですか」。一人ひとりが積極的に地域活動に参加しているのもみかん台の特徴だ。会長に就任して10年が経つ。「若い人に譲るのも会長の仕事ですかね」とこぼすが、頼りにされる所は多い。
○…今後の夢を尋ねると、「観音崎公園で満開になった桜を(現在中学生の)孫と一緒に見ること」だそう。市内にはソメイヨシノが咲く桜の名所はいくつかあるが、ここには河津桜をはじめとする早咲きの桜を植えた。「三浦海岸の河津桜に負けないように、まだまだ植えていきます」と意気込みを語る。春の訪れは観音崎でお花見。近い将来の光景を思い浮かべながら、これからも地域のために奔走する。
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