宮沢賢治を味わう 演劇ユニットが朗読会
市内を活動拠点にしている演劇ユニット「Y劇場」は今月17日(日)、宮沢賢治 詩の朗読会を開催する。
昨年結成されたばかりの同ユニット。市内外から集ったキャストたちが、演劇やダンスなどを披露している。活動の中心となっているのが、同ユニットをプロデュースする五月女(さおとめ)事務所代表・五月女ナオミさん。五月女さんは、およそ30年前に横須賀で演劇を志し、その後横浜や東京へ出て舞台女優として活躍。そして3年前、横須賀に戻り、演劇を通して知り合った仲間と活動を開始し、「Y劇場」結成に至った。毎年一人の作家やアーティストに焦点を当て、演劇公演を開催していくといい、その第一弾として今年、宮沢賢治を選んだ。「豊かな自然に囲まれた三浦半島は、賢治が創造した世界を思い起こさせる場所」と五月女さん。観客と一体となって、横須賀発の芸術文化を創り出したいのだそうだ。
今回の朗読会では「雨ニモマケズ」「永訣(えいけつ)の朝」などの詩5編と、童話「銀河鉄道の夜」の一節を、五月女さん含めた4名のキャストが朗読する。折しも東北に大地震が襲った今、岩手県出身の宮沢賢治の作品に触れることで、被災地に思いを馳せてほしいという。
日程は今月17日(日)午後2時から、上町のカフェ・スローガンズで。入場料は1000円(1ドリンク付)。事前の申込みは不要だが、収容人数には限りがある。
また今後も、宮沢賢治作品をテーマにした公演が予定されている。9月の第二弾は「星まつり」と題し、演劇・音楽・ダンス・映像を使ったパフォーマンスを開催。11月の第三弾「宮沢賢治『銀河鉄道の夜』より」では、現在の世界を舞台に、銀河鉄道にまつわる創作劇が披露される。また同ユニットでは、これら公演への出演を希望する市民も募っている。問い合わせは【電話】090(5545)3691、五月女事務所まで。
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