カレーフェスティバル "華麗に"復興支援 新企画「ご当地カレーNo.1コンテスト」も
5月7日(土)8日(日)、「よこすかカレーフェスティバル2011」が三笠公園で開催される。今回は恒例のカレーバイキングに加え、会津若松市の農産物直売やチャリティーステージ、義援金箱設置なども行い、東日本大震災の復興支援も兼ねている。さらに、初の試みとして「全国ご当地カレーNo.1コンテスト」を実施するなど、イベントを盛り上げる気運が高まっている。
風評被害に負けるな!
先月の震災直後は、開催を危ぶむ声もあった。市商業観光課で検討を重ねている最中、被災地から「復興のためにも例年どおり参加したい」と電話が。この声にも後押しされ、「横須賀を元気づけるのはもちろん、復興支援にもなる(同課)」との思いで開催を決断した。
被災地からは、宮城県岩沼市をはじめ6都市からの参加が決定(=下表)。一方で、福島県郡山市は参加を予定していたものの断念。千葉県いすみ市・旭市と茨城県土浦市からの出店者も、1日のみの参加となった。このうち旭市では、震災で13名が死亡、1千棟あまりの家屋が全半壊する被害を受けた。同市商工会では一旦参加を保留。議論を重ねた末、5月7日のみ参加することを決めた。
本市の友好都市・福島県会津若松市からは、農産物の直売コーナーも出店。原発事故により、同市は農産物の深刻な風評被害に苦しんでいるが、当日は地野菜や会津米が勢ぞろいする。同市農政課は「どれも安心・安全で新鮮な農産物ばかり」と胸を張る。特産のアスパラガスは、例年どおり食味は良好。とくにこの時期は、やわらかく甘いのが特徴だ。同課では「会津の豊かな自然に育まれた農産物をぜひ味わって」と来場を呼びかけている。
復興支援企画は他に、会場内への義援金箱の設置や、キャンディーズのコピーユニット「バンディーズ」らによるチャリティーステージが予定されている。
一般投票でカレー王者
13回目を迎える今回、新たに始まるのが「全国ご当地カレーNo.1コンテスト」だ。「ありそうでなかったものを(市商業観光課)」と考案された企画。18都市の事業者が出品する。各商品を購入した人には投票券が渡され、おいしければそのまま投票。味に満足しなければ棄権というシビアな「選挙」だけに、参加者も闘志を燃やす。
横須賀からは「すこやか軍艦カレー」が出品。横浜市出身のミュージシャン”ゆず”の二人が、ラジオ番組で読んだ1通のメールがきっかけで開発された。そのメールにあった「よこすか海軍カレーを『すこやか軍艦カレー』と言い間違えた」というエピソードから、実際につくってみようと企画が始まり、昨年夏に発売した。「軍艦型のご飯にカレーをかけ、横須賀港をイメージした。三浦半島の季節の野菜も入ってヘルシー」と紹介するのは、同カレーを販売するヨコスカシェル(本町)。「主催市として恥ずかしくない勝負をしたい。本気で優勝を狙っていく」とやる気満々だ。
その他にも、ダム型にご飯が盛られた「黒部ダムカレー」(長野県大町市)など、個性的なカレーが集結。「さくらんぼカレー」(山形県高畠町)「二十世紀梨カレー」(鳥取県鳥取市)などは、果実そのものが入っているという。
コンテストは、グランプリ・準グランプリ・スカレー賞を7日・8日・総合の各部門で表彰。初代グランプリを懸けた熾烈な戦いが始まる。
おみやげコンテストも
3回目となる「横須賀おみやげコンテスト」の最終選考も7日(土)、同フェスティバル会場の三笠公園野外ステージで行われる。
今回の応募商品は21品。そのうち、市商業観光課による1次選考を通過した12の商品が最終選考に挑む。当日は、来場者から100人程度を審査員として募集。各出品者のPRを聞いたうえで試食、投票し、各章を決める。
第1回金賞の「黒船かりんとうまんじゅう」や第2回金賞の「黒船シチュー」は、黒船をイメージした商品。そのためか、「黒船マカロン」など黒船をイメージしたものが複数出品。他に「よこすかカレー味 食べるラー油」といったカレー味の商品や、「猿塩」のように、猿島産の原料を使った商品もある。入賞すれば販売支援という特典が待っているだけに、今回も熾烈な争いが予想される。選考は7日(土)午前11時30分から。入賞商品は8日(日)に会場で販売される。
震災後初めての大きなイベントとなる同フェスティバル。復興支援に新企画と、例年以上に盛り上がりを見せそうだ。問合せは横須賀観光インフォメーション【電話】046(822)8301まで。
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