地震発生確率 三浦半島断層群 「高まった可能性」
政府の地震調査委員会は今月11日、東日本大震災による地殻変動で、三浦半島断層群での地震発生確率が高まった可能性があると発表した。同断層群の現地調査などを行ってきた地元市民グループの三浦半島活断層調査会では「(断層群の)活動度が高まることは当然のことと考えられる」と冷静に受け止め、地震対策の啓発活動を強化する構えだ。
これまでの同調査委の算定では、今後30年以内に三浦半島断層群で地震が発生する確率は、武山断層帯で6〜11%、衣笠・北武断層帯でほぼ0〜3%とされていた。その場合のマグニチュードは、6・6〜6・7程度かそれ以上。今回、同断層群での地震発生確率が具体的に何%上がったのかは明らかにしていないが、「高くなっている可能性がある」と指摘している。
神奈川県が作成した地震被害想定調査(平成21年)によると、同断層群の地震の震度は断層近くで震度6強以上(一部で震度7)に達すると想定。死者数は全県で4350人に上り、また横須賀市で1万7850人の自力脱出困難者が発生すると見込んでいる。同活断層調査会では今回の発表を受け、「県が想定する規模の地震活動は考えておくべき」(鈴木進企画研修部長)とコメント。今後も「多くの人に地震災害の理解を深める活動を推進していきたい」としている。
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