8月21日に「第5回ふる里横須賀うわまち元気フェスタ」を開催する上町連合町内会会長 安部 春男さん 田戸台在住 71歳
心で接して、地域のために
○…子どもたちが喜ぶイベントをやろう―。その純粋な思いから始めた元気フェスタ。地域の賑わいに加えて、地元商店街の活性化も狙う。大綱引き大会参加者には、上町連合商店会で使える共通の買い物券をプレゼントする。目線は常に地域に注ぐ。あたたかい眼差し。声高に主張せず、背中で語っているように見える。その大きな背中に皆がついていく。「損得で考えたら続けられないですね」。
○…子どもの見守り隊として毎日通学路に立つ。連合町内会で7年以上続けているこのボランティア。交通整理やパトロールだけでなく、お互いの交流の場にもなっている。手を振ったり、ハイタッチしたりは毎日の日課。恥ずかしがってか最初はあいさつができなかった子どもも、数ヵ月経てばお辞儀までするようになるという。こうして一人ひとりの成長を見守っている。「生きがいのようになっています」と笑顔を見せる。
○…現役時代は建築業の仕事一筋。「地域のことにはほとんど参加しませんでした」と振り返る。その反動からか、第一線を退いてからは「地域一筋」で汗を流している。町内会だけではない。社会福祉協議会、赤十字奉仕団、横須賀警察署防犯指導員─肩書きは優に10を超える。3・11の震災時には、町内を1軒ずつ回って住民の安全を確かめるなど、自ら先頭に立って動いた。こうした行動力も周囲から頼りにされる理由だ。
○…「人間は心」。人と心で接することをモットーにしている。これは、自身が後援会会長を務める歌手の川中美幸さんに影響を受けたところが大きい。歌だけでなく川中さんの思いやりの心に惹かれたという。「人のために行動すれば、たとえ自分のためにならなくても子や孫に返ってきます」。家にはそんな孫たちとの写真が並ぶ。”八人の孫”をもつ優しいおじいちゃんの顔を見せる。常に一歩下がったところで支える奥さんにも感謝。家族を見つめる眼差しもまたあたたかい。
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