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横須賀版 公開:2011年9月30日 エリアトップへ

自衛隊OBが基地内ガイドを行うNPO法人「横須賀サイトシーイング」を立ち上げた 小田倉 光伸さん 逸見が丘在住 67歳

公開:2011年9月30日

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自衛隊観光 まじめな企み

 ○…自衛隊OBが普段は入ることのできない基地の内部や艦船をガイドする。横須賀が誇る唯一無二の観光資源を活用したツアーを手掛けるNPO法人を立ち上げた。興味を示す旅行会社は引きも切らない。観光集客の強化に乗り出す横須賀市にとっても強力な援軍になることは間違いない。交渉には骨を折ったが、「(横須賀で)自衛隊観光というジャンルの風穴をあけることができた」と満面の笑みを浮かべる。狙いは自衛隊活動の周知と地域活性への寄与という2本の柱だ。

 ○…防衛大から海上自衛隊に入隊。艦船に乗り込み、国防の前線で指揮を執った。ところが時代の空気は自衛隊に冷ややかだった。「自衛隊は日陰ものでいてくれ」吉田茂首相(当時)の有名な一説があるように、国民から存在を歓迎されることはなかった。横須賀においても風当たりは強く、「制服姿で街を出歩くことなどは考えられなかった」。厄介者とされ続けた現役時代の悔しさは今も忘れられない。「後輩にそんな思いをさせたくない」─正しい認識を与えたいと願う気持ちが自衛隊観光の発想に繋がっている。

 ○…ガイドの肝としているのはリアリティだという。「大砲が弾を発射するときの耳をつんざく轟音。訓練を行っていたOBたちが直に語ることで解説は説得力を増す」。海軍カレーを振舞う食事の時間も、「配食始め」の号令を採用。制服の試着などマニアの心をくすぐる企画も用意する。可能な限り、ありのままの姿を見ていくことにこだわるのだ。

 ○…追い風を感じている。先の大震災の派遣で身を賭して復旧に励む自衛隊の姿に、世論が正当な評価を与え始めた。地域ならではの個性的な観光メニューを求めるニーズもますます高まっている。「奇しくも、今がその時期だと感じている」。10月には初のツアーを行う予定。そこでは、自衛隊OBとしてガイド役を買って出る。
 

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