横須賀市では、今月1日から全市立学校(73校)を対象に、放射線量測定を行っている。市では、6月に市内5地区に分けて学校校庭の放射線量を測定。いずれも、市内モニタリングポストの観測数値と同様の値となっており、問題はないとしていた。
これが一転したのが10月。首都圏でも放射線量が局所的に高い「ホットスポット」が相次いで見つかっていたこともあり、雨どいや側溝に「溜まる」ということも知られるようになった。市民が独自に放射線量を測るケースが増え、市内でも、市民の測定で鶴久保小学校において高数値を計測。先月26日、市では除染作業を行った。同校で検出されたのが側溝清掃土だったことから、同様のケースもあるとして、全市立学校での放射線量測定を決定。現在、順次測定と除染作業が行われている。
市の除染基準数値(目安)は地表高1mが0・23/毎時マイクロシーベルト、地表高1cmは0・59/毎時マイクロシーベルト。文部科学省の基準(目安)は1m1・00/毎時マイクロシーベルトとなっているが「横浜市などでの基準数値に合わせたもの」と教育委員会学校管理課は話す。
除染作業は、除染した土砂を土のう袋に入れ、さらに2重のビニール袋に包んだものを、50cmの覆土を行い、敷地内に埋めるという方法をとっている。これは、土砂の処分先が決まっていないためで、除染措置前後にも線量測定を行い、安全を確認しているという。
今月21日現在、73校のうち42校で測定を行い、22校で基準値を超す放射線量を検出。直ちに除染処理が行われている。
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