横須賀版 掲載号:2012年2月17日号
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観音崎航路が休止 「海から美術館にアクセス」定着せず

乗船場は美術館と目と鼻の先だが、市民や観光客の足として定着しなかった
乗船場は美術館と目と鼻の先だが、市民や観光客の足として定着しなかった

 三笠─横須賀美術館間を船で結ぶ海上ルート「観音崎航路」が今シーズンは運航されないことがわかった。運航事業者の(株)トライアングルが定期便の休止を発表した。乗船客数の伸び悩みに加えて、燃料費の高騰などを理由に挙げている。今後はチャータークルーズやイベント時の運航に特化、航路自体は存続させる。

 観音崎航路は2007年4月に横須賀美術館のオープンに合わせて4月から11月までの季節運航便(往復)としてスタートした。課題とされていた公共交通機関の整備充実をめざして、横須賀市が美術館から徒歩1分の場所に、人が乗降するための階段などを設置。三笠から猿島を経由し、美術館まで約30分の船旅が楽しめることがウリだった。

 初年度は美術館と乗船券のセット割引が人気を呼び期間中約9500人の乗船客を集めたが、2年目は約3600人と半数以下に減少。以降も伸び悩みにあえぎ、震災の影響を受けた今年度は2000人を割り込む結果となった。

 「単なる交通の足としてだけでなく、通過ポイントの走水の歴史や遠望できる東京湾の人工島海堡を案内人がガイドするなど海上観光的な要素を盛り込む工夫を凝らしたが、回復の目途が立たない」と同社営業担当の泉谷翔さんは苦い表情を浮かべる。

 今後はチャータークルーズやうみかぜ路(プロムナード)の散策ツアーと連携する企画などで運航を継続していく構え。3月にはランニングイベントの企画もあり、往路は「横須賀シーサイドマラソン」のコースを走り、復路の足として同航路を利用するという。泉谷さんは「観音崎周辺の事業者とも協力しながら新たな『ご当地クルーズ』の可能性を追求していく」と話した。
 

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