演技で魅せる疾走感 明日、青少年会館で旗揚げ公演
学生時代に演劇を経験した19歳から28歳までの団員を中心に構成する「演劇サークル アスタリスク」が、明日31日(土)、旗揚げ公演を行う。若手ならではの柔軟な創造力を武器にした快活な演技が見どころだ。
同劇団を立ち上げたのは、市立久里浜中学校演劇部出身で土屋香鈴さん、小柳桃子さん、久保杏奈さん(=写真下段右から)。3人は現在25歳で、物心がついた頃からの幼なじみだ。それぞれ就職をして社会人となったが、卒業後も演劇への情熱は冷めることがなかった。「学生の頃のようにもう一度舞台に立ちたい」という強い想いと、「どうせやるなら自分たちの手で好きなものを創作したい」と昨年3月に結成した。
メンバーは、SNSサイト「mixi」で募集の呼びかけを行った。すると3人と同様に演劇への熱意を胸に秘め、再びスポットライトを浴びたいと志望する同年代の仲間が続々と集まってきた。今では市内はもとより、横浜・東京・大阪から通う人もおり、男女17名が所属している。平均年齢が約25歳と若く、そのほとんどが社会人のため、稽古は土曜日の5〜6時間程度と限られている。裏方担当のスタッフもまだ少なく、広報活動や衣装作りなども全員で分担して行い、できる限りの時間を公演に向けて費やしてきた。また、運営のノウハウや会場の音響照明などの基礎知識は、市内で活動している先輩格の「劇団河童座」や「演劇集団THE素倶楽夢」からアドバイスを得ながら日々勉強している。
旗揚げ公演は、結成から1年越しの上演となった。経験は浅いが、若手劇団ならではのパワフルな勢いの良さとフレッシュさは、他のどの劇団にも引けをとらないと自負している。「この1年じっくりと積み重ねてきた成果を本番に全部ぶつけたい。まずは楽しむことを目標に、良い演技を見せられたら」と代表の久保さんは意気込みを語る。
今作「小さな星たち」は、劇団のオリジナル作品。初演ということもあり、全員で1から意見を出し合って練り上げた。ストーリーは、2人の女の子が新劇団を立ち上げるところから始まる。そこに”超”がつくほどの個性的な団員たちが集まってきて、次々と予想だにしない波乱に巻きこまれていく―といったもの。劇中には様々な仕掛けや伏線が張り巡らされているため、「役どころや物語展開など詳細のほとんどは当日、観劇してからのお楽しみ」と、その全貌はベールに包まれたままだ。会場は、横須賀青少年会館3階ホール。開演時間は午後1時と5時の2回(開場は30分前より)。入場無料。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>