大明寺 仁王像 躍動感、鮮やかに蘇る
衣笠栄町にある大明寺で今月8日、修復が完了した仁王像を奉納する開眼供養祭が行われた。
昨年9月に発生した大型台風。その暴風雨により、仁王門に鎮座する仁王像の腕や足が外れてしまう大きな被害を受けた。その他にもこれまでの歴史を感じさせる陥没傷やひび割れ、腐食なども激しく、一度全てを解体してから7ヵ月かけて仕上げられた。また、色も全て塗り直され、目にも鮮やかな朱色や青が参道に映えている。
修理の記録が記された銘札によると、ここまで大幅な修理は関東大震災による破損時以来とみられ、約90年ぶりの大改修となった。当時は、震災直後の資金・資材不足で満足な修復ができず、クギやトタンを多数用いて応急処置を施し、今日まで形を維持してきたという。この仁王像は、室町時代に建立されたもので、同寺を襲った度重なる火災からも免れていることから、参拝客や檀家から長年にわたって親しまれている。
今回、修復を手がけたのは仏師の梶谷叡正さん。全ての印象を決定付ける仁王像の”睨み”は「最後の最後まで苦労した」と新たな命を吹き込む作業を振り返った。
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