横須賀版 掲載号:2012年10月26日号
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世界を転戦する「モトGP」クラスをめざす二輪レーサー 長島 哲太さん 太田和在住 20歳

攻めの姿勢は崩さない

 ○…直線での最高時速は220キロ。転倒すれば全身がバラバラになったかのような衝撃を受ける。危険と常に背中合わせの二輪レースだが、「怖いと感じたことは一度もない。もっともっと前に出たいという気分」。国内最高峰の全日本選手権「J-GP3」クラスに参戦中だ。第6戦までを終えて優勝3回、ランキングは総合で2位につける。転倒を避けながらポイントを稼ぐ戦術もあるが、いつでも真っ向勝負。持ち味は良くも悪くもその荒々しさ。「(国内では)優勝以外の結果では満足できない」

 ○…3歳の頃、父親の手引きでポケットバイクにまたがった。小学校に上がる頃には週末のサーキット通いが生活の中心に。バイクを積んだ車を駆って全国津々浦々のレース会場を巡った。中学時代は頭ひとつ抜きんでたテクニックで出場する大会で優勝を総なめ。バイク雑誌にも頻繁に登場するほどの存在となった。

 ○…順風満帆に見えたレース活動だったが、数年前に猛烈なスランプに陥り、苦しんだ。かさむ転戦費用。

続けることの意義を見失いかけ「レースをやめようと思った」。そんな矢先、兄のように慕っていた世界的レーサーが事故死した。周囲から、「後継者はお前しかいない」と背中を押され、世界をめざす決意をもう一度奮い立たせた。

 ○…命を賭して挑むレースだが、世間的な知名度は決して高いとは言えない。地元商店街で初めて催されたファンイベント。レースバイクを珍しそうに眺める子どもたちにバイクにまたがることを勧めていた。「レースを認知してもらうには草の根の活動こそが大切」と笑う。プロの肩書はあっても、普段は引っ越し屋とバーの掛け持ちで現実は厳しい。世界参戦には5000万円の資金が必要だという。それを手当てしてくれる海外チームからの誘いがあり、来年は世界挑戦が現実となりそうだ。「ようやくスタート地点」。そう語る表情から決意が読みとれた。
 

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