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横須賀版 公開:2013年1月11日 エリアトップへ

新成人インタビュー 一蹴に込めるハタチの誓い 横浜F・マリノス 小野裕二選手

公開:2013年1月11日

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1992年生まれ。城北小・衣笠中学校出身。現在は横浜F・マリノスに所属し、FWで活躍する。スピード感あるドリブルと精度の高いシュートが特徴で「ハマの核弾頭」の名で親しまれている。
1992年生まれ。城北小・衣笠中学校出身。現在は横浜F・マリノスに所属し、FWで活躍する。スピード感あるドリブルと精度の高いシュートが特徴で「ハマの核弾頭」の名で親しまれている。

 成人の門出を祝う「新成人のつどい」が14日(祝)に横須賀アリーナで行われる。横浜、横須賀をホームとするサッカークラブ「横浜F・マリノス」のストライカー小野裕二選手(平作出身)も今年成人を迎える1人。二十歳の今年、1勝1勝にこだわり、J1優勝で昨シーズン4位の雪辱を果たすことを誓った。

 サッカーとの出会いは5歳の頃。地元のサッカーチーム「城北ファイターズ」に入る1歳上の兄についていき「君も入ったらどうか」と声をかけられたことが今日のサッカー人生の始まりだった。誘われるまま入部したといい、「その当時はサッカーが特別好きだったわけでもなかったですね」と話す。そんな少年が次第にのめり込むようになったのは、醍醐味を見つけたからだ。「みんなで1つのボールを追いかける、それだけでも楽しくて仕方なくなった」と懐かしげに振り返る。

 要領を掴むと持ち前の負けん気の強さがすぐ言動に現れた。「自分がボールを持っていないと嫌だ」「ボールが全然まわってこないとつまらない」ゴールキーパーやディフェンスも経験したが、貪欲にゴールを攻め続けるフォワードが一番性に合った。

 中学生で横浜F・マリノスジュニアユース追浜に入団。そして2011年にはユース在籍中にもかかわらず、チームでの活躍が評価されトップチームに登録。その後、公式戦初出場を果たし、正式にプロ契約した。周囲からの期待は高く、高卒新人ながらエースストライカーがつける背番号10番を託された。そんな自身のサッカー人生のきっかけとなった兄・小野悠斗さんもプロサッカー選手として活躍中。現在はメキシコのクラブチームでプレーしている。今も昔も良き理解者であり、一番のライバルだ。

強さは練習で生まれる

 昨年の三浦学苑サッカー部のインターハイ優勝や湘南学院女子サッカー部の全国ベスト8など、次世代を担う横須賀のサッカー選手は目覚ましい躍進を遂げている。また、今春には「佐原2丁目公園(仮)」に夜間照明がついたフルサイズのサッカーグラウンドが完成するなどハード面も充実する。プレー環境が整うことで「強い選手がたくさん育つのでは」と将来の横須賀サッカーを予想する。

 「でも強さに一番大事なのはやっぱり練習です」そう語気を強めて語るのには理由があった。170センチ62キロと小柄な体格のため、大型選手に当たり負けないテクニックを身につけるには日々の練習しかなかった。筋力トレーニングや基礎練習を積むことで堅い守備を崩すドリブルスピードを手に入れ、小柄な体格を逆手にとる今のプレースタイルを確立した。

 今季、チームは4位でシーズンを終え、昨年末行われた天皇杯では一歩及ばず2年連続で決勝進出を逃している。来季は、「J1優勝」の目標を改めて掲げ、地道なトレーニングに励む。

「あったかい地元が好き」

 選手生活の支えの1つに地元の存在は大きい。今でも時間を見つけては足を向け、気心の知れた仲間たちと束の間の休息を楽しんでいる。思い出を尋ねると大晦日に除夜の鐘をつきにいく寺、よく練習したグラウンド、小学生の頃に焼き鳥を食べに通った肉屋…話は尽きることがない。「都会みたいに派手なものはないけれど、人が優しくてあったかい場所ですね」とはにかむ。それまで見せていた勝負師の鋭い表情は鳴りを潜め、その顔は地元愛に満ちた二十歳の青年の表情にかわっていた。

20年前の横須賀はどうだった?

 今年の横須賀市の新成人数は4369人。昨年の4374人からほぼ横ばいとなっている。今年の「新成人のつどい」では前年好評だった「新成人の主張」を引き続き企画。各中学校の代表1人が壇上へ登り、「夢」をテーマにスピーチを行う。

 新成人が生まれた20年前(1992年4月2日から1993年4月1日まで)の横須賀は、人口43万5337人(1992年12月末統計)と増加のピークを迎えていた。また、1980年に発表された「安浦地区埋立て計画」が同年11月に竣工し、うみかぜ公園や海辺つり公園がオープンした。現在では、県立保健福祉大学や大型ショッピングセンター、高層マンションが立ち並んでおり、横須賀の新たな基盤となる街づくりが進んだ年でもあった。
 

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