神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2013年3月8日 エリアトップへ

観音崎公園で3月16日、災害時に役立つアウトドアプログラム「STEP CAMP」を主宰する 寒川一(はじめ)さん 秋谷在住 49歳

公開:2013年3月8日

  • LINE
  • hatena

楽しんでこそ人生

 ○…テントを張る、火を起こす、ご飯を炊く。子供から大人までが、楽しみながらアウトドアを体験し、いざという時に役立ててほしい。その”ステップ”になれるようにと今年始めたのが、防災アウトドアプログラム「STEP CAMP」だ。楽しむ事と備える事は相反している部分もある。不謹慎ともとられかねない。「だけど…」と言葉を重ねる。「楽しむ事は人が生きる目的なんだと思います」。どちらかを捨てるのではなく両立させるべき。震災から約2年。そう思えるまでには時間が必要だった。

 ○…秋谷で遭遇した震災は「体験した事のない長さと揺れでした」。自宅は無事だったが、もしも震源が近かったらと考えると紙一重だった。一方の被災地。避難所の体育館ではダンボールで寝床を作るような環境だったと聞いた。誰か一人だけが寝袋の中でぬくぬくできない。ならば、皆がアウトドア用品を使える状況が必要。その役割が「自分に課せられたとしか言いようがない」と強い眼差しを見せる。

 ○…会社員の頃は逗子から東京まで片道2時間かけて通勤していた。「反対側に行きたかったですね」。経済が回る都心では、業績や時間で管理される。ストレスを抱える人が増え、張り詰めた空気だった。その中で、自らも「ゆるみ」を欲していたのだろう。都心とは反対にある三浦半島の秋谷で06年、学生時代からの趣味だったアウトドアのショップを開業。「サボリ」をテーマに、焚き火をしながら日没を楽しむといったユニークな企画も行ってきた。

 ○…ハンモックに揺られて休日をのんびり―。昨年三崎にオープンさせた会員制サボリ施設「昼寝城」には、都心から訪れる人が多いという。「堕落するためではなく、明日からまた頑張るためのサボリがあった方が結果的に元気になれます」。もちろんやるべき事もある。防災もその一つだ。「生きなきゃ人生も楽しめないですから」。それを実践しているような笑顔で語ってくれた。
 

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

横須賀版の人物風土記最新6

鶴 ジュンさん

長井の活性化イベント「浜と丘とマーケット」を主催する

鶴 ジュンさん

長井在住 54歳

4月26日

三木 真理子さん

「関根川〜相模湾海中 水の輪つなぎ活動:chotto」の代表を務める

三木 真理子さん

秋谷在住 

4月19日

今野 睦夫さん

横須賀市ラジオ体操連盟を設立し、会長に就任した

今野 睦夫さん

二葉在住 82歳

4月12日

美里 芽玖(みさと めぐ)さん

ピアニストとして地元で初のソロリサイタルを開く

美里 芽玖(みさと めぐ)さん

平成町在住 22歳

4月5日

佐久間 大輔さん

大阪市立自然史博物館の学芸員を務める

佐久間 大輔さん

三春町出身 56歳

3月29日

新谷 健(たけし)さん

娯楽劇を演じる市民劇団「浜の隠居の会ぷらす」の代表を務める

新谷 健(たけし)さん

鴨居在住 68歳

3月22日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook