横須賀版 掲載号:2013年5月17日号
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美術館活用 私はこう考える 3 「見識なき丸投げをやめよ」 澤田秀男 元横須賀市長

─建設の賛否をめぐる大激論の末に完成した横須賀美術館。あれから6年が経過したが、今の姿をどう見ている。

 「三浦半島屈指の景勝地・観音崎にあることに意義がある。全国の『絶景美術館トップ5!』にも選ばれた。毎年、市立小学校6年生が全員鑑賞し、情操教育に貢献している。市民が誇れる施設になっていると思う」

─年間の来館者数はおよそ10万人で推移。この数字をどう捉えるか。

 「美術館基本計画の目標が10万人。他都市の同規模の美術館では、10万人に満たないケースが圧倒的だ。入館者の全部が市民というわけではないが、市の人口41万人の4人に1人。決して低い数字ではない」

─「美術館改革」を標榜する吉田市長が美術展示を拡大解釈するような企画(ラルク展・70年代音楽展)を打ち出し始めた。平たくいえば集客に主眼が置かれている。

 「美術館は美術作品を展示・解説し、見る人に知識と感動、心の安らぎ、癒しをもたらし、豊かな感性の涵養(かんよう)に資する施設。ロックバンドの楽器や衣裳の陳列などは美術館の目的を逸脱する。企画展には当然集客も考えるが、集客優先主義での目的外使用を『美術館改革』と呼ぶことは大きな疑問だ」

─美術館活用の手法に問題があるということか。

 「ラルク展・70年代音楽展ともに同一広告会社に企画を丸投げし、収入は全額広告会社に入り、市の収入はゼロ。予算も組まずに実施したと聞いて驚いた。集客増=人気ロックバンドという図式はあまりにも非常識。つまりは吉田市長自身に美術の本質に関する理解や定義がないからだろう。美術とは絵画、彫刻、書、写真、陶芸、建築など視覚に訴える造形芸術であり、視覚芸術ともいわれる。聴覚に訴える音楽は美術に入らない。本質論や定義を置き去りにすると軸がぶれ、支離滅裂になる」

─大衆芸術の展示が美術館の敷居を下げる効果もありそうだが。

 「創意工夫を凝らした『トリック&ユーモア展』は4万人もの人が楽しんで観覧した。横須賀美術館の敷居は高くはない。企画展は美術館同士の信頼による貸し借りで成り立つ。ラルク展のようなものを続けていると信頼を失い、大事な作品は横須賀には貸せないとなることを危惧する。正道を歩めといいたい」

 ○ ○ ○ ○ 

 平成5年から17年まで3期12年横須賀市長を務めた。平成12年に横須賀美術館建設を決定。自身も美術と音楽を愛好し、水彩画を描く
 

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