磯香るひじきスイーツ!? 「新感覚でユニーク」と話題に
艶やかな黒色とプリっとした見た目。フォークを入れると指に伝わる程よい弾力で、ほんのりとした甘さ―。ここまでは普通の寒天デザートなのだが、なぜか最後に鼻へ抜けるのはほのかな磯の香り。スイーツはスイーツでも「ひじき」を使った珍しい寒天が今、ひそかに話題だ。
一見、ミスマッチにも思える斬新な組み合わせを考案したのは食事処「いしばし」(太田和2の1の8/【電話】046・856・4711)。今年3月の開店時から食後の口直しのデザートとして提供を始めたところ、その意外な美味しさが評判となっている。
「海のそばだからこそ新鮮で美味しい海の幸を提供する店でありたい」というモットーを掲げ、魚介中心のメニューを提供している同店。きっかけは店主の石橋政吉さんが三浦半島特産のひじきに目をつけ商品化に乗り出したことだった。
材料や分量、調理方法は「企業秘密」。ボソボソとしたひじき特有の繊維感が口に残らないよう、丹念に粉砕したペーストをさらに丁寧に裏ごしすることで滑らかな口当たりを実現。ママの玲子さんが寒天のモチモチとした食感にヒントを得たトッピングはきな粉と黒蜜。くず餅風にして味わうのが”いしばし流”だ。「最初はまさかと驚いたけれどくせになる美味しさがある」と常連客の評価も上々だそう。
ひじきにはカルシウム、鉄分、食物繊維が豊富に含まれ、貧血や便秘解消にも役立つ優れた栄養食材。市民病院に程近い立地で健康に配慮する年配層も多いことから、現在も海藻を使ったオリジナルスイーツを考案中で、わかめ入りの寒天が間もなくお披露目予定だという。石橋さんは既に次を見据え「アカモクに挑戦している。素材独特の強い粘り気が課題」と思案顔を見せる。
今後は販路拡大をめざし、市内のイベントやお土産店などでの販売を視野に入れているという。
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