大津中陸上部 個人5選手、いざ全国へ 合同練習で実践力養い
大津中陸上部の5人が、8月に愛知で行われる全国大会への出場を決めた。個人種目の出場人数としては市内屈指の実力校。5人は全員3年生。部長の福田善弘さん(110mハードル)を筆頭に、加藤直人さん(1500m・3000m)、二本木優綺さん(走り幅跳び)、舞田佳泉さん(走り高跳び)、草野夏咲さん(砲丸投げ)が全国の強敵相手に奮闘する。
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部員は80人あまり。県内でもトップ3に入る多さというが、注目すべきは部の規模だけではない。強さの秘訣は、他校の良いところを吸収しようとする貪欲さだ。練習メニューは陸上経験を持つ顧問の服部径介先生が強豪中学のものを参考に考案。定期的に市外の常勝校と合同練習を設けるなど部員の士気を上げることも忘れない。股関節を柔らかく使う練習など「良いと思ったことは何でも試す。他校の先生から教えてもらうことばかり」と服部先生。他校陸上部の顧問は「(服部先生は)部員たちが高い目標に集中できるよう、環境作りを行うのがうまい」と目を見張る。
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しかし「どうすれば濃い練習になるのか」は部員たちに全面的に任される。服部先生は、部活の前に各種目のリーダーに練習メニューを書いたノートを渡す。あとは3年生を中心に、部員のやる気に託す。本気で取り組むか、手を抜くかは本人次第。一から十まで説明するのではなく、先生は気づいたところを個別に伝えるに留める。こうすることで、自分の弱さに向き合う時間ができ、おのずと「どうすればもっとよいパフォーマンスができるのか」と考えることにつながるのだという。
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1500m・3000mの2種目で全国大会出場を決めた加藤さんは、服部先生から「やるときはやる男」と評されている。今月20日・22日に平塚で行われた県大会で好記録を出し、他の4人から遅れる形で全国への切符を掴んだ。走り幅跳びの二本木さんは「天才肌」だという。中学1年生のとき出場した関東大会では見事優勝を勝ち取った。
全国大会について、部長の福田さんは「まだ先のことなのでなかなか実感がわかない」と話すが、大津中生として挑むのはこれが最後の全国大会。残すところ1カ月を切り、練習にいっそう熱が入る。
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