元気発信! 熟年アイドル 秋本氏プロデュース「TAA48」
ミニ丈のセーラー服姿に、猫耳と尻尾。どこか某国民的人気アイドルグループを彷彿とさせるコスチュームだが、なぜかそこから漂ってくるのは酸いも甘いも噛み分けて円熟した大人の色気と堂々とした貫禄ある佇まい―。
「2013年よこすか開国祭」の一環として今月2日まで市役所前公園で開かれていた「開国わいわい広場」の特設ステージに「オトナの平日倶楽部TAA48」が登場し、イベントに華を添えた。
”TAA48”とは、横須賀市観光協会と市経済部商業観光課に勤務する女性職員6人によるユニットで、The Average Age48=平均年齢48歳という意味を持つ。その名のとおり、メンバー全員が中高年だ。「横須賀を元気にするのは若者だけじゃない。これからは中高年の女性たちが元気を発信してもいいのではないか」と昨年、市同部の秋本丈仁部長によってメンバーが召集され、公務員アイドルが誕生した。昨夏のよこすか開国祭で初めてお披露目となったあと、産業まつりなどにも出演し、好評を博していた。
今年のステージでは、中高年世代の心を掴む演目2曲をオリジナルの振り付けで披露した。1曲目はおニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」。大人の可愛らしさを表現したダンスに、会場のボルテージは最高潮に。観客席からは「カワイイ」という黄色い声援と色とりどりの紙テープが飛び交っていた。2曲目はピンクレディーの「S・O・S」を替え歌バージョンで。曲の冒頭、「塩分取り過ぎなのよ気をつけなさい」など、メタボが気になる中高年の共感と笑いを誘うフレーズに周囲から手拍子が起こり、喝采の中最後まで踊りきった。
終演後は観客との記念写真や握手にも応じるなどその場の注目をさらっていたTAA48。メンバーの小林京子さんは「ステージを見て、私もぜひ参加してみたいという声もあり評判は上々。皆さんに少しでも笑顔や元気、勇気を届けることができたなら嬉しい」と語った。
今後の出演は未定だが、「オファーがあれば駆けつけたい」と話し、活動継続に意欲を覗かせた。
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